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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by 仲野 蓮 - 2010.12.17,Fri

 

世の中不景気らしい。

 

 

各業種、値引き合戦は激しく

郊外型スーパーやアウトレット店も増えた。

 

100円ショップを筆頭に

ディスカウントスーパー、ファストフード

 

中には足を引っ張り合っているように見える業種もある。

まぁ安い方が良いに決まってる、消費者的には大いに結構。

 

 

お寿司が100円で食べれる現代。

しかもそれがなかなか美味しいんだから侮れん。

 

見習い時代のお金の無かった時代にあってくれたらと、
呪わずにはいられない

 

 

私が就職した、1995年頃とは比較にならないくらい

一般の雑貨や食料が安くなった。(吉野家並400円)

 

 

さらに日常の様々なモノの通販が可能になり

自宅からほとんど外出せずに生活することが可能になった現代。

 

なんともまぁ便利な世の中になったものだ。

 

 

食料品や日用雑貨は、すべて大型スーパーに行けば

全て纏めて購入する事ができ、さらに安い。

おまけに営業時間も長かったりする。

 

 

今まで、鮮度では決して負けないというアドバンテージのあった

生モノ系の食料でさえ、そこには見劣りのしない商品がならび

調理されたて総菜となった食材も、時間が経過すると

タイムサービスでさらにお得感を増した商品へと変身する。

 

まったくもって無駄が無い。考えた人はすげーと思う

 

 

さらにファックスやメール一つで翌日には届くサービス。

 

元々は文房具などのオフィス用品だけだったが

今では在庫として保管できるモノ(腐らないモノ)も取り扱うようになり

日曜祝日問わず自宅へ届く。

 

本当に明日届いちゃうんだからこっちもスゲー。

 

 

そしてトドメ、都心では100m以内に2店舗はあるコンビニ

 

一昔前は、コンビニのお弁当ってマズイ栄養価が低いってのが定説でそこでのモノで食事を済まそうと考えるなら

それは【ダメ人間予備軍】のようなイメージをうけた。(気がする)

 

 

だけど今ではどうだろう?

各社の素晴らしい開発努力で、今やマズイなんて

絶対に言えない代物へと成長を遂げた。

 

 

しかし私達商売人にとっては楽観視ばかりはしていられない。

 

どこで買っても同じものを扱う小売商店からしてみると、

この状況は確かに致命的だ。

 

 

こういう状況を他の商売人と話すとき、

常にディスカウント店が悪者の様な言われ方をする事が多い。

大きな勢力は個人が特定されにくいから、
悪口も言いやすいのだろうか?

 

 

「あんなんで儲かるのかね?こっちはトバッチリダヨ!」

 

多くの人がそう口にする。

 

 

もちろん儲かるからやっているのだ。

薄利多売にしか見えないのは、認識が甘すぎる。

 

そしてこれは企業努力で成し得た結果ではないだろうか?

(陰口ばかりを言われるものではないと私は思う)

 

 

確かにそれらは小売の商店が太刀打ち出来ないような

価格やサービスもよゆーでやっているように見える。

 

お客様をガボーっと持っていってしまったのは事実だろう。

 

『大資本だから、なんでも出来るさ』

 

そんな声がそこかしこから聞こえてくる。

 

 

私の会社だって、思いっきり零細企業ど真中!

そう口にする人間達の気持ちは痛いくらいに理解できる。

 

 

だけど、その大資本に至るまでは

大資本をそこの部分にかけられるようになるまでは

それなりの努力と成果が伴わなければ出来なかったはずだ。

 

 

 

そのあおりを受けた商売をしている人達に言いたい

 

今の今まで、出来る限りの経営努力をしていただろうか?

大資本の店舗が来るまで、殿様商売をしていたりしてなかったか?

暇になったのを景気のセイにしてないか?

 

 

全部が全部そうだとは言わないけど

私の目から見て、
お店を開けているだけの商店も少なくないように思える。

 

「私達は真面目にやってるよ!」

 

という怒りの声も聞こえてくる。

 

こういう事を言うと、敵を作りそうだけどあえて言おう。

 

『真面目にやる事と、経営努力は別だ!』

 

 

後からその商売に参入してきて

新しいやり方で、その市場を持っていかれてしまう。

 

それは、元々商売をしていた人間からすると面白い訳がない。

 

が、マーケットを持っていかれるってことは

そっちの方が消費者にとって魅力があるってことに他ならない。

 

 

私の周りの商売人達は、みんな口を揃えて言う

 

「安売りのお店が増えたから、こっちの商売はあがったりだよ」

 

 

だけど本当にそうか?

 

 

確かに今までと同じように商売をしていたら

そりゃー安い方に流れていくのはしょうがない。

 

誰だって、安くてサービスが良い方が好きに決まってる。

さらに安かろう悪かろうじゃなければ願ったりだ。

 

そう言うあなただって、自分と違う業種であれば

そっち系のお店へ行ってるでしょ?

 

 

総合店が出来る前の時代は、専門店が商店として並び

そこに行かなければ、その商品は買う事が出来なかった。

 

○○屋という看板をかけて、商売を始めて

きちんと真面目に働けば、それなりに稼げた時代が確かにあった。

 

今は残念だけどその方法だけじゃ商売は成り立たない。

 

 

ハッキリ言って、大型ディスカウント店に小売店が

値引きや品数なんかで勝負したって、勝てっこない。

 

 

 

今日担当したお客様がこんな事を言った

 

「私が買いに行く魚屋では、

その旬の魚の調理方法をアドバイスしてくれるのよねー」

 

だから魚だけはスーパーで買わないのだそうだ。

 

 

それは店主の放った些細な一言が、

ただの魚屋を【魚のスペシャリスト】へと姿を変貌を遂げた瞬間。

 

胸まであるゴムの前掛けが威厳を持ち説得力を与えるのだ。

 

こうなってくれば、頭一つは確実に抜けてくる。

 

 

しかし、この先こればかりを毎回繰り返していても

そのうち言葉に鮮度がなくなり、

簡単にマネされてしまうのがオチだ、

また大型ディスカウント店に戻ってしまうだろう。

 

 

だけど会話の中の何気ない一言に、面白いヒントがあると思った。

 

 

一工夫、ふた工夫してやっと一つ頭を抜ける事が出来る。

その方法は様々だけど、何もしなければ

何も考えてないのと同じ。

 

 

こういう時だからこそ、

今は景気が悪いからショウガナイサなんて言ってないで

やれることから始めなきゃだ。

 

そうやって街を見渡してみると

結構色んなところにヒントがあるはず。

 

 

 

倦怠したときこそ、外に出よう!

 

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仲野 蓮
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職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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