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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.04.19,Fri
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Posted by 仲野 蓮 - 2012.05.14,Mon
『○○君、最近技術練習してる?』
 
今朝の朝礼を兼ねたミーティングでの話。
 
 
ここのところそういう姿勢がみられなかったし
技術指導の担当からもそういう話を全然聞かなかったので、ちょっと聞いてみたのだ。
 
結果的には技術トレーニングを怠っていた事が発覚。
 
 
最初に断っとくけど、この○○君は決して怠けものではない
 
営業態度はまじめだし、素直に指導にも従う
将来はきっと良い美容師になるだろうなーって、期待もしている新人だ。
 
 
では何故最近技術の勉強をしていかなったかと言うと
 
それは単純にティアマットがすげー混んでて忙しかったからだ。
 
 
それなりに人数をかかえる店舗でなくとも
疲れて早く帰りたい。前日遅かったので、早出の練習はちょっと厳しい。
 
それは確かにそうだ。
そんな時だって絶対にある。
そういう時はレッスンを休んでもイイと思う。
 
だけど、ずーっとそれを言い訳にして練習しないというのは
私達職人の世界ではどうしてもオッケイとは言えない。
 
 
こういう時に自分の過去を引き合いに出すのは
あんまり好きじゃないけど、私の修行時代は練習してない日は無かった
 
ハッキリ言って一週間のうち6日は必ず
練習用ウィッグに向かい、何かは作っていた。
 
「それは早く一人前になりたい!」
 
っていう想いがもちろん一番強いけど
やっている姿を全員に見せたいっていう気持ちもあった。
 
 
「あいつ頑張っているな。」ってそう思われたい気持ちも
少なからずあったのを私は認めている。
 
 
当時まだまだ昔の封建的な美容業界の名残があってなのか
 
下の人間が例え早番であっても
先輩よりも先に仕事をあがってはイケナイという(もちろん強制されている訳ではない)
変な常識もあって、例えお客様が居ない状態であっても
最後まで残るのが普通だった。
 
 
また普段の自主練も、自主練なのにも関わらずしないのは論外で、
サボっていると思われちゃったりすると、先輩の中にはヘソを曲げて
 
「あいつ練習しないから、技術指導は教えない」
 
なんていうスタンスの人も少なからずいた。
 
 
そういう人は極端なんだとは思うけど、今の立場の私だって
やっぱり積極的に練習している新人には、指導も熱心になるし期待もする。
 
そりゃそうだよね。うん
 
 
アシスタントが沢山いて、皆で競い合ってる積極的な店舗なら
練習をする環境もまた大きく違うんだと思うけど
 
ほとんどが2人以下のそういう小規模店舗なこの業界では
そうでない環境の方が多いと思う。
 
現にティアマットのような中規模サロンでも、冒頭のように起こりえた訳だしね。
 
 
 
今日ここで私が言いたいのは
 
美容室の業務を通常通り行うというのは大前提の上で
今修行中のアシスタントが何をしなきゃいけないかと言うと
 

【今すべきは勉強】であるということ。
 
 
シャンプーからはじまって、カットやメイク、アップセットまで
電話応対からお金をかけないちょっとしたサービス、貰って嬉しいDMの書き方。

覚えなきゃいけない事は沢山あるし
勉強というのは、ずーっとしていかなきゃいけない。
 
 
でもやっぱりまず一人前になるまでは
【技術レッスン】はどんなに大変な時でも怠っちゃいけないんだと
職人でもある私はそう強く思うんだ。
 
 
もちろん技術者になっても技術の勉強はしなければいけない。
 
ただ技術者がすべきことには、技術勉強以外にも大事な事がある。
それは集客をする事と、失客をしないようにする事。
後輩に技術教育をする事。
 
前にも言ったけど、世代交代がうまくいかないところに未来はない。
 
         コラム28:【アシスタントの仕事って?】
http://lenstly.blog.shinobi.jp/Entry/31/
 


普通自動車の免許を合宿以外で取得した人は、多分経験あると思うけど
ながーい教習の中で、必ず中弛みする時期ってあるよね?
 
少し運転っていうものが分かってきて、それなりに乗れるようになってくる。
沢山の学科も受け、取らなきゃいけない時間割がちょっと先だったりすると、面倒になってきたりとかして
さらに配車の予約も思うように取れなかったりすると、まぁまだ時期も有るしいっかー。
 
みたいな
 
 

私達髪職人もそんなにすぐ一人前にはなれるわけもなく、
普通自動車免許の教習生活なんかよりも遥かに長い時間が必要だ。
 
そうなってくると日々の通常業務で、どうしても楽な方に流されてしまう日も出てくる。
 
いーっつも切磋琢磨して本気で技術トレーニングに望まなくても、
なんとなく今出来る技術で毎日が流れていくし、それなりに楽しいサロンワーク。
 

そういう時期って、ぜぇったいに来る!
 

 
これは一種の【慣れ】なんだと思う。
 
 
私が自分自身の経験も含めて考えると、それがやってくる時期は、技術者への階段を昇る途中で概ね二回。
 
一回目はカラーが入客できるようになって、それなりに任されるようになった時と
二回目はカットモデルに入り技術者直前のタイミング。(それ以外にもあるよきっと)
 
 
お客様への入客が増え、仕事が任されるようになり
自分の立場が確立されてくると【慣れ】は起こりやすい。
 
 
特に技術者一歩手前のカットモデルレッスンが始まると、
モデルさんを連れてこなければ、どうにもレッスンが進まなくなってしまうので停滞しやすいのだ!
 
 経験のある人も多いと思う。


 
今現在はトレーニング中、修行中の身ではあっても、
それなりに自分のこなせる仕事も多くなり、色々任されて日々が充実してきてる。
 
ホント楽しいんですよね。そういう立場の時って。
 

全技術者のアシスタントでもあるから適当に忙しくもあり、
お客様からもアシスタントのトップとして自分の事を認識してくれて、可愛がってもらえたりとかもして、担当技術者も含めての会話も楽しかったりする、そんな一人前一歩手前。
 
分かる。 その気持ちは私も分かるんだ!
 
でもここで止まってはいけないのだ!!
 
 

さっき教習所の例を出したけど、それに例えるなら
今現在普通免許を持っている人達で、教習所生活が良かったなんて思っている人はいないでしょ?

今思い返せば、面倒な事も多かったし教習所生活なんて、さっさと終われるならそっちのほうが良かったでしょ?
 
技術トレーニングも一緒。そういうもんです
 
 
少し話は反れるけど、もちろんメインで施術する技術者としてじゃなく、
アシスタントとして職務に就きたいと考えている人もいると思うし、そういう職種だってある。(医師免許をもった看護師みたいなイメージ)
 
実際にティアマットにも一人前であっても技術者としてではなく、
名称は違いますが【一人前のアシスタント】というポジションがあります。
 
だけどそれは技術者としてのテクニック、
一人前の接客術を身につけてから就けるポジションであって、技術者と同等以上の立場です。
 
アシスタントという立場では同じなので、近くみえてしまうかもだけど、
見習いである修行中の美容師と一緒では絶対にない。
 
 
勘違いしてはいけない。
 
アシスタントと見習いは違うんだ!
 
 
業界的にはアシスタントという括りは修行中の事をさすけど
【一人前のアシスタント】そういうポジションもあるってこと。
 
 
 
話を戻して、修業期間中は何をすべきか?
 
見習い、修行中の身ではあってもイチ社会人
会社(サロン)の業務を全うするのが仕事です。
分かっていると思うけどトレーニングばかりを優先してはイケナイ。
 
そんなのは当たり前だよね。
 
 
ただ、一人前として技術者としての技量を持てるように、
【修業期間を一日でも短くすることが見習い美容師の勤めである。】と、声を大にして言いたい
 
少しでも出来る技術を増やすことが、自分の為でもありサロンの為でもあるのだ!
 

 私はやれば出来るって言葉が嫌い。だって【やらないから出来ないんでしょ?】


「いつやるんだ?」ってそれは『今』でしょう



一人前の一歩手前は確かに楽しい。
でも、一人前になってからの方が絶対にもっと楽しいゾ!間違いない!!
 
 

今すべきはなにか?
 
 
今すべきは勉強だ!!  
 
 
みんな早く一人前になれ!!!

 

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プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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