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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
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Posted by 仲野 蓮 - 2011.01.21,Fri
相手と年齢の話になった時、
 
 
1、「あ、そうなると二歳違いか~ あんまり変わらないね」

と、よくある会話
ある程度な社会人同士だとこういう返しが一番多いと思う。
 

、「ってことは、自分の二歳下だね。やっぱり若いね~」
 
  こう言う人も居ますね。
  (
この場合は、あなたと私は違うのよっ。という拒絶の意)
 


、『上五つ位だと、あんまり歳の差感じないよね』
        
   と、こんな風な発言をする人もいたりする。
(この場合は、五つ位年上の人なら自分は同じくらいの感覚だよね!って意味)  
 
 

ま、確かにそういう場合もあるかもしれない。
 
が、そんなを言う人は上のを言う事が多い。ホントに多い。


本人同士の関係ですからね、
お互いがどう思っているのかは納得しあっていれば良いのだと思いますが、

私はこういう言い方をされると、上の人でも下の人でもなんだか気持ちが悪い。
 
 
当たり前のようにを言う人は、上の人に合わせられるだけの器量は確かにもっているのかもしれない。

ですが、上の人が自分と水準合わせてくれているように
下の人を自分の場所へ引き上げて接することが出来ない(もしくはしない)
または、目線を下げて接することをしない(もしくは出来ない)と言う事
 

つまり【下に対するキャパシティーが狭い性分】って事だ。


そんな狭い器なのを棚に上げて、堂々と「私は上の人との方が合う」って言ってのけるのが、なんだかとても私にはカッコ悪く映るんだ。
 
もしくは年上の人のステータスを、自分と並べる事に優位性を持たせたいのか?
 

そうなのか??


そもそも年上の人にステータスがある。
っていう考え方はなぜ起こるのだろうか?
 

 
と、今日はそんなお話。
 
世襲が大好きな日本人独特の考え方なのだろうか?
(先人が優れている=子息も優れているという考え方、
これだって年上ステータスの一つだと私は思う。)
 

どうなんでしょう?

 
例えば、今の自分と五歳年上の人とを比べた時
実際の処どれくらいの差があるのかは分かりません。
 
つか、他人と自分のどこを比べていいのかだって分からないのが普通ですよね?
 
 
 
俗に言う包容力や落ち着きなどの、感覚的なモノから
収入、社会的立場、の様なもうちょっと具体的なモノ
 
 
そういう意味では、確かに5年前の自分と今日の自分を比較したときに
 
【今の自分の方が優れていなければ話にならぬ。】
 
 
ただ、スポーツなどの競技などの記録においては、
その限りではないのかもだけど、その現役選手の意見や質疑よりも、
教育する立場の監督コーチの言葉の方が、重きに扱われるのは一般的だろう。
 
 
それは経過がもたらす経験というモノには、【計り知れない価値】があるからだ。
 
そしてその考え方は絶対に間違ってない。
 
 
ただ、
『年数をかけるだけが成果ではない!』
とも私は言いたい。
 

時は平等に流れているけど、そこから得る物は個人個人違っていて、365日の濃度は人それぞれ違う。

完成されるものは各自のオリジナルだ。


分野に於いては、3年目の人が10年目の人を軽く凌駕してしまう。

そんな事例だって決して少なくはない。
 
 
何が言いたいかと言うと、やっぱり年齢だけで人間を区切ってしまうと損をするなーってこと
 
長く生きているからって、必ずしもその分野での能力が、他の若手よりも高いって訳じゃないんだよなーってお話。
 
 
その人とその瞬間だけ付き合っていられればイイって、考えるならそれはそれで良いのかもしれないけど、
 
長くお付き合いしていこうって思うのだったら、単純にその時の年齢ってだけで括っちゃうと損しちゃう。

 
 


私もこの業界に入って、いつのまにかベテラン組

今日までほとんどブランクを作らず、ずーっと職人をやってきましたが
みなさん意外と、技術者の年齢を気にされてるなぁってのを感じます。
 
 
開業前修行していた会社で、一応は一人前として認められたのは、たしか22歳の誕生日の頃だったと思います。
 

22歳と言えば、世の中の大学生と歳は変わらない年齢。

技術者になると【センセイ】と呼ばれる会社でしたが、実際は22歳のワカゾーな訳です。
 

ただ、ワカゾーセンセイな私でしたが、一応は世の中にもまれている訳で
それなりに厳しい世界を勝ち抜いてきた訳だから
普通の22歳学生と比べれば、少しは大人っぽかったのかもしれない。
 
また、私のキャラがエラソーに見えたんでしょうね。

年齢をばらすと、ほとんど100%の確率で
 
「え”ぇ!?そんなに若かったの?!」
 
と、言われたものです。

 
もちろんその後の反応は様々でしたが、
やっぱり持たれるイメージよりも若すぎる年齢は、私にとってマイナスな事も多かった。
 

それは【年齢=キャリア=実力】だから安心
 
という図式がお客様の中に根強いからだと思う。
 
 
 
「○○さんっていくつなんですか?」
 
と、そんな質問にお茶を濁すような返答をする技術者も多いと思う。
それは、年齢というものが与える様々な印象
 

特に平均年齢が若い業界ゆえに

【若い=キャリアが浅い=頼りない】

というマイナスイメージを御したいからなんだと思う。
 
 
もちろん逆だってあるんだ。

若い感性で施術をしてもらいたいって思っているお客様は当たり前だけど多い。(古い技術や知識ばかりで良い訳が無い)
 

実際の年齢よりも下に見られる方が良い事だって沢山ある。
 
業界的には老けこんでいる人よりも、若々しく見える人の方が断然人気がある。
 

私だって最近では、「蓮さんって若いですよね!」って言葉が
とってもステキ誉め言葉なのを、心から感じてる。
 
まぁ私の言わんとしている事は分かってもらえていると思いますが・・
 

 

20代の半ばで開業した私も、30代の後半に差しかかって、美容師としてはシニアクラスになりました。
 

開業当時から、いや開業前からお付き合いしてくれているお客さまも
少なからずおります。
 
【仲野蓮という商品】に於いて、

当たり前だけど、今の方が髪を切る技術も薬剤の知識も
さらには似合わせのテクニックだって優れていると思う。
 
商品価値と言う意味では、今の方が遥かに高いと思う。
 
当社比であるから間違いなんてある訳がない。
 
 
1年目の私<5年目<10年目の私】

そんなもん当たり前、そうじゃなきゃ話にならん。
 
 
でもそれは、私という商品に対してだけ当て嵌まる事。
 
 
新人技術者の頃の私をどんな理由であれ、支持してくれた人達がいました。
 
そのありがたい方々は、経過も結果もなんも出せてない若輩者髪職人の当時の私から、色んなマイナスを差っ引いて、さらに私を評価してくれていた人達なんだと思う。
 
 
だからこそ、そういう人達を大切にして行きたいし
可能な限り担当をし続けさせてもらいたいと思います。
 
 
 
あなた(お客様)にとって、15年目のシニアスタイリストより
1年目のジュニアスタイリストの方が、よりマッチする髪形を全力で考えて作ってくれるかもしれない。

また、あなたも気兼ねなく色々相談できるかもしれない。
 
 
 
 
全ての人に時間は平等に流れるけど、その濃度は違う。
 
 
年数とか、キャリアとか立場(肩書)とかで判断せず
きっちり自分の事を本気で考えてくれる技術者を選んであげてほしいと思います。
 
 
そして私達ベテラン髪職人組も、年齢キャリア肩書とかに頼ったりせず、常に懸命な気持ちを忘れたりしちゃいけない。
 

積み重ねた経過は全て、上乗せできる経験としてそれを披露出来るようにしていかければいけないのだ!
 
 
 
 

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職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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