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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2025.01.23,Thu
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Posted by 仲野 蓮 - 2009.06.24,Wed

一人で独立開業するのはなかなか難しいもの。

そして独りでやろうとすると不安が付きまとうものです。

私にもよく友達と共同経営でお店を出したいのですが、という相談がきます。

 

 

すでに様々な場所で議論されているように、

初めての独立開業で共同経営のスタイルを取る事は

私も基本的には反対です。

 

 

最初は同じ方向を向いているからいいんです。

給与休みが少なくても我慢出来ます。

でも、人間ってのは絶対に同じ気持ちではいられなくなります。

 

美容室だけに限らず、商売を始めると言う事は5年10年もたせればおっけい

って、そんな短いスパンで物を語ってはいけない。

 

 

開業した人間の中には途中で業務拡大とか

店舗展開が可能になる人もいるかもしれませんが

そんなに世の中甘くないです。

 

みんながそれを出来るなら、25万件あると言われている

全国の美容室の70%が2人以下でやっている美容室であるわけがありません。

 

そして、美容室はハッキリ言って儲かりません。

 

 

いつもいつも相方が自分と同じような気持ちでいてくれる訳ないんです。

近しい間柄で何年も仕事をしていくうちに、

 

なんやかんやで理由をつけて、早く帰っちゃったり。

予約の入っていない技術者を、定休日や決めてた休みの日以外に休んじゃったり

お客さんの入っている時間だけの出勤をしてみたりなどなど

どんどん規則順守や向上心、その辺が緩くなってきがちです。

 

 

少人数で営業していくと

やはり揉めたくないんですよね。喧嘩したくないんですよ。

立場は確実に社長と専務って分かれていても、

あからさまに相手を下げるような事はしたくない。

それは絶対にずっと付きまといます。

 

 

出資金などで「差のある状態」ではじめても、
少人数で始めてそのままでいると、いずれ
必ずこうなります。 

仮に社長と専務って形をとっていても、共同で一つの商売をやっていくのは

非常にリスクがあります。これが共同経営となると。。。

 

 

 

同じラインのはずの共同経営はそれ以上に難しい。

仲の良い仲間でいたいと、考えるのであればあるほど慎重にいくのが良いでしょう。

 

 

共同経営と言っても、2人ではなく資本もそこそこ大きい状態で始められて

さらに技術者同士というスタイルではなく、経理管理営業運営など業種を分けた形で

進められるのであればこのかぎりではないと思いますが、

お互いにイーブンの技術者で続けていくのは厳しいと思います。

 

どちらの方が多く集客しているのに、立場が同じと言うのは

必ず摩擦を起こしていく事でしょう。

 

 

私は100%自分の出資の会社としてスタートさせました。

ご存じのティアマットver1 赤坂の裏通りのそれはそれは小さいお店です。

 

私も元々は3人(技術者2アシスタント1)で美容室をはじめようと準備してましたが

アシスタントはすぐ辞めてしまい、結果として技術者2人で丸4年間過ごすこととなります。

 

 

うちは5年目に店舗を拡大し

さらに2年経って社員も増やしたタイミングで

開業当時から付き合ってくれている技術者に、社員管理責任者の立場をあたえて

 

事実上サロンの責任者としました。

これが彼にとっても良かったのか、今では積極的に社員教育に頑張ってくれてます。

もちろんその成果としてそれなりの報酬も払うことができてます。

 

 

結論として、私は一つの店舗に長は二人いらないと思います。

 

横並びよりも差のある関係の方がビジネスは円滑に協力し合えると思う。

これは実際に今日までやってきて感じたことでもあります。

 

 

もし本気で共同経営を現実として考えておられるのであれば、

1年後2年後ではなく10年後も同じ気持ちでいられるかをよく考えるのが良いでしょう。

 

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.29,Fri

二年制になって美容専門学校をでた生徒の約半分が美容師にならない。

 

さらに美容師の80%が30歳までに離職するという現状がある。

 

これは一体どういう事なんでしょう?

 

 

美容師になる為には必ず美容学校をでなければいけません。

資格を取る事の条件に美容学校を卒業と言うのがあるからです。

 

大検や自動車免許一発試験(正式名称は知らぬ)はなく

絶対に美容学校と言う物を通り抜けなければ
免許試験を受ける資格すらもらえません。

 


二年制になって一年制の頃より授業料が約3倍になりました。

私の卒業した学校は年間100万から300万へ

さらに授業料以外でかかる消耗品を含めると、とんでもない数字になります。

 

でも辞めていく人が多い。ならない人が多い。

 

 

意欲に燃えて世界に入る人ほど、現実とのズレに悩み辞めていく人が多いのは

ある意味仕方がないと言えますし、

志す全ての人が、同じようにずっと辞めずに残っていると

それはそれで市場が崩れてしまうので

もしかしたら、今のこの半分が就職せずに80%が辞めていくってのが

この業界の適正人数だったりもするのかもしれません。

 


少し話が脱線しますが、

先進国では一応その人の能力を測る指針に学歴を用います。

なんでもかんでも受験勉強を最優先するのはおかしいと思いますが、

中学生になり受験戦線に乗った瞬間から一応は

 

勉強する>>成績を上げる=優秀な生徒とされます。

 

勉強しなさい、成績を上げなさいってのが前提である世界ですから

その成績を上げる事ができた、やりなさいって言われる課題を終了させた。

って言うのは忍耐の証でもあり、努力の証明でもあるわけで

そこを評価するのはまったくもって正しい事と言えるでしょう。

 

受験勉強だけでなく、医師免許や司法試験など

それなりに勉強(机に向う)をして成績をあげなければ取れない資格

というのも上の学歴と合わせてそれで良いのだと思います。

 

それなりの忍耐をしてきて成果を上げた人にこそ報われる

そんな世に言うエリートな職業とも言えます。

 

 

美容師はと言えば

私がよく口に出し考える事なのですが、

美容師ってのは偏差値45の世界でバカでもなれる職業である。

 

バカって意味を文面通りに解釈しない人がこれを読んでいると期待し、

あえてそのまま書きます。

 

学歴はほとんど関係なく、言ってしまえバカでもなれます。

もちろんバカでは勤まらない仕事でもあるので

学歴がない=バカではないってのが大前提です。

 

 

美容学校には美容がやりたくて来る志の高い子と、

大学にいけるだけの努力もする気も無い

だからと言ってすぐ働く気も無い。って子がいると思います。

 

現状では残念ながら後者の方がもしかしたら多いかもしれません。


 

お金だけは沢山かかりますが、試験の内容のレベルはかなり低い国家試験。

これではなかなか美容師自体の質が向上する訳もありません。

 

もちろん勉強の過程でこの業界の面白さを知る人間も少なくないと思います。

実際に私がそうでした。

 

スタートはともかくとして、やってみてやりがいのある業種ですし

この業種を極めていこうとなっていってくれれば嬉しい。

 

 

10年くらい前の美容師ブームの時、当時高校生くらいであった子達が

進路を決める時期に、美容学校の二年生が始りました。

 

 

当然学校側は定員数を増やし、授業内容を増やし

教材を増やし、授業料をあげました。

それでも美容師志望の数が定員をうわまり、都内美容学校には入れず

当時少しだけ美容学校にコネのあった私は紹介状を書いたりした。

 

あれからすっかりブームは下火になり、今では二次募集三次募集が

あるのも珍しくない状況になりました。

 

一度定員を増やしその時に体制に変えてますし、学校も経営です。

増やした定員を補填しようとすれば、

当然あまり選ばず生徒を入学させることになりますよね。

 

そして職業訓練からは程遠い国家試験の為に費やす美容学校時代。

免許が薄っぺらになるのは当たり前といえば、当たり前ですよね。

 

 

 

例えば医者の世界で、医者が他の医者の施術をあーだこーだ言う事って

あまり聞きませんよね。 同業を必要以上に貶さない。

あるのかも知れませんが、少なくとも私達一般人は耳にしない。

 

それが必ずしも良いとは言いませんが、

 

うちらの世界では横のつながりが

かなーり薄いと感じるのは私だけでは無いと思います。

 

それは自分達美容師自身が、自分達の仕事は参入しやすく

免許そのものに価値がないと考えているからでは無いかと私は思います。

バカでもなれるって事です。

それもあるから、特に若い美容師は「オレは、オレのところは」って

なってしまうのではないかと思います。(みんながみんなじゃナイですよ)

 

 

ちょっとのコラムでも書きましたが、先日また教壇に立ってきました。

独立開業と美容室のマーケティングの話をしましたが

授業の初めの頃は、なんだこの仲野ってヤツは?

って顔をする生徒さんも何人かいました。


 

もちろん途中からは姿勢が変わってくるのですが

最初っからその突っかかって来るような視線は、

絶対にマイナス以外の何物でもないと私は思った。

 

全員が全員そうな訳じゃない。

でももうちょっと姿勢を正して聞くべきかなって思った私もいた。

 

 

情報をもらえる時は真剣に貰い、もらった後取捨選択すればいいのに

ってそんな事を考えたよ。

 

今年面接した新卒の子の話では、やっぱり有名店志望の生徒さんばかりらしい。

もちろん有名店に入るって事は大変だし、ステータスも高く

他の店では学べない事も多いと思う。

 

ただだからと言って、そういうお店に入ろうとばかり考えずに

もうちょっと、自分の将来のビジョンと重ねて

進みたい方向に沿っているかどうかを考えればいいのになって思う。

これは美容学生にばかりに限ったことじゃないけどね。

 

有名店のブランドに頼らずに自分というカラーをもっと

大切に育てて欲しいと思う私がいる。


 

もちろん最初は修業修業の毎日になるから

そんなに将来の事ばかりを気にする事はないと思うけど、

10年20年と生涯の職業にすると考えるのであれば

少なくとも50歳になったときの自分をイメージして、今を生きて欲しいと思う。

 

私のコラムを読み続けてくれている人は、

ただ漠然と【将来は独立開業して】なんて目標など

美容師人生の達成になんか、

ぜーんぜんならない事を理解してもらえていると思う。

 

 

その先がとにかく先細りになりやすい

ピークの短い職業だと頭に置きつつ、

この業界で生き残っていくためにはどうしたらいいのか?を考え

自分なりの突破口を築ける

 

そういう逞しさを持ってほしいと思う。

 

 

 

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.15,Fri

美容師と言うのは、免許はありますが

基本的にこの免許と言うモノは、もっていたからって

カットが上手にできるとか、デザインの優れたパーマが作れるとか

そう言ったものではありません。

 

平たく言ってしまえば、美容師として働いてもイイヨ

って言う許可をもらう事にすぎない。

 

 

多くの美容学校と言うのは、その国家試験の為の施設であり

ハッキリ言ってしまえば学校を出たての免許を持った美容師の多くは

サロンワークにおいてほとんど役に立ちません。

 

もちろん何も業界の事を知らない人間よりは、知識もありますので

覚えることはスムーズかも知れませんが、

一年目の美容師は概ねそんなもんです。

 

これは世の中に沢山いる先人美容師たちはとっくに知っていることですが

社会にでていない美容学生達からしてみると、

就職してから、自分の勉強してきた能力の無力さを

を思い知らされることになります。

 

ここで、自分が描いてきた美容師像と現実の自分とのギャップに打ちのめされ

就職してすぐに辞めていく人間も沢山出てきます。

 


さて、各サロンに就職をしてから実際の美容職人としての

修行が始まるわけですが、ここでの教育と言うのは

美容組合や厚生労働省での規定やマニュアルがある訳ではなく

各サロンの方針に沿った教育システムで行われていきます。

 

つまり、入店したサロン任せの教育であると言う事です。

練習はそこそこに、ある程度出来るようになったら早々と入客させて

実践の中で学ばせていくサロンもあるでしょうし、

ティアマットみたく兎に角、練習に妥協をさせないで

出来るまでやらせてから入客させるところもあります。


どちらがいいとか、

有名大型店の教育が特に優れていると言うお話ではなく

実践教育という分野に関して、美容学校での授業は実践から遠く

就職した後のサロンによってやる事やペースが全然違うのが現状です。

 

これが私達美容業界の技術格差を招く原因の一つになっている事は

間違いないのですが、これを話し始めると今日の話題から

どんどん離れていってしまうので、

これはまた遠くないうちに文章にしたいと思います。

 

 

さて、私が常々思っている事なのですが

美容室での美容技術教育において、技術の勉強は教えるけど

接客やカウセリングのしかたを教えるところは少ないと言う事。

 

確かにパーマを巻くやカラーを塗るっていう作業には

テクニックとデザインの知識があれば比較的容易にできるけど

 

実際に私たち技術者は職人として、お客様と向き合い

相手の望むスタイルと現状の素材(髪の長さクセ、頭の形)の許される範囲で

より完成度の高いものにしなければいけない。

 

 

の四角いスタイルが間違いなくお似合いなので、

黙ってこれに切られてくださいなんて言えるわけもない訳だ。

 

 

三角に切ってくださいと単刀直入に言ってくれる人ばかりではない

 

中には照れくさくって、誰それ(芸能人)みたくして下さい!

って言えない人の方が多かったりする。

 

言われたとおり三角に切りつつ、実はこっちの方がしっくりクルハズと

三角の端っこをちょっと削ったり、角度を変えたりする人は

上手にその人のやりたいスタイルを引きだしつつ、

さらに自分味のスパイスを乗せて美味しく仕上げられるウマい美容師。

 

そして、誰それ(芸能人)みたくって恥ずかしくって言えない人に

 

「うんうん、それって何々さん(その芸能人)っぽいニュアンス

 少し加えてあげると、もっと~さんに似合うかもですね!」

 

って言ってあげられるのが、ナイス心意気の美容師と言えるでしょう。


 

ここで何々さん(その芸能人)みたいな感じですね!って言わないところがポイント

 

 

もちろん、接客の技術と言うのはこれに限った事じゃありません。

 

私は接客をしてるって感覚がなくなるのが究極の接客だと思っていて、

接客接客言っているうちはまだ接客が出来ていないのだろうと思っています。

 

 

開業前にいた大型店で、アシスタントのうちは何でも器用にこなせて

先輩技術者のお客様にも好かれ、文句のないテクニックを持っていた人間が

いざ一人前になってお客様を担当するようになると

途端に自分流を見失い、お客様がつかずに辞めていく人を沢山見てきました。

 

今まで見てきた美容技術者はどちらかと言えば、こっちの方が多いくらいです。

 

 

それは、結局技術の勉強しか教えてもらえなかったからだと思う。

カウセリングの仕方を丁寧に学んでこなかったからだと思う。

 

その人により踏み込んだスタイル提案と納得をもらう技術こそ

インターンから技術者になるまでの過程で一番学ばなければいけない事だと

私は思う。

 

そして、私達教育する立場の人間も技術はもちろんのこと

お客様と接する姿勢や納得を得るための手段をもっともっと教えるべきだろう。

 

 

私は言われた技術しかできない美容師を髪職人として認めない。

与えられた素材と条件の中で完成に近づかせられらない美容師を技術者と認めない。


なりたいを会話としぐさの中から感じ取ることが出来たら、

それこそ本物の髪職人なんじゃないかな。と私は思う

 

 

私もまだ遠いのかもしれない。

でも目指してみる価値は絶対にある。

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.03,Sun

 都内美容学校での講習その3  ~前回と前々回の続き~



一人だけでお客様を一日何人くらいこなせると思いますか?


一時間おきに一人づつ来てくれれば10人カットする事は可能ですが、

普通そんなに都合よく予約は入りませんし

カットだけじゃなくパーマの人もいればカラーをする人もいるでしょう。

実際に一人でこなせる人数などたかがしれてますから、

本来なら美容業界と言うのは、共存する世界であるとも言えます。



 

ですが

都心部には美容室が集中している場所があります。

 

このエリアで一人で営業をしているサロンは少なく

さらにここはもろ商業エリアなので
お客様の取り合いになってる状態がほとんどです。

 



そして超都心部には路面店にある美容室などほとんどなく

まず空中店舗である事が多い。

私の経験上店舗というのは3階以上で成功させるのはかなり難しい。

事実階段で登ろうと思うのって3階くらいまでだと思いませんか?

 

 

そういう超都心の店舗は集客するために、お店の外に出て

ビラを配ったり、ハンティングする必要でてきたりします。

この仕事、ほとんどが一年目の仕事であることが多い。

 



私はこの行為そのものは決して否定しませんが、

お客様の少ない技術者が自分の為にやるのであれば

それは当然のことだと思うけど、

アシスタントはやれる仕事が少ないから、ビラ配りでもしてろって言う

その考え方が嫌い。

 

ビラ配りをする為に美容師になった訳じゃないでしょ?



 

それでも超都心部にこだわりたいと言うのであれば

それはそれでもいいと思うけど

 



街を歩いていて、そういう人がたくさん見受けられるような

街で私は開業したいとは思わない。

そこで働きたいとは思わない。

 


 

そして、美容業界のマーケット

こうやって拡大されていくという話を少ししましょう。

 

 

 ~~ 中略 ~~

 

 

どこに身を置くのかは自分次第ですが、

どこに自分が入ると出世しやすいかをもう一回考えるべきでしょう。

 


君たちがこれからどんな美容師になるのか?

 


自分スタイルでどんどん上っていってください。

やっぱり評価をされて出世しやすいサロンを探してほしいなって思います。

 




****


 

今回の講習の内容は大体こんな感じ

学生さんにはちょっと難しい内容だったかなぁって感じたけど

こういう授業ってきって美容学校にはないだろうから

刺激にはなってもらえたんじゃないかなって思う。

 

普段の講習ではここまで細かく喋ったりはしないで

もうちょっとぼかして喋るのが普通だと思うけど、

今の子達って、ヒントよりも自分だけのアンサーを求めると

そのクラスの担任の先生に聞いていたので、

今回はちょっと具体的な話をしてみた。

 

 

せっかく大金を払って資格を取るのだから、

チャラチャラした勘違い美容師 などにはなって欲しくない

きちんとした技術と接客の出来る一流の職人になって欲しいなって

強く思いました。

 


おしまい

 

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.01,Fri

都内美容学校での講習2  ~前回の続き~




では今手を挙げなかった人に向けてお話をしようと思います。

開業以外の選択肢ももちろんありますね。

 

私は、この業界に於いてこの業界の将来性と言うモノを語る時に

なぜ独立開業以外の未来はないのだろうか?といつも思います。

 


350万もかけて、実際のサロンワークとはかけ離れた国家試験の為の

美容学校を卒業しないと美容師にはなれませんね。

 

それなのに就職先が美容師しかない。

そしてその将来性が薄い。

 



学校を卒業して、美容室以外に考えつく就職先と言うのは

美容学校の先生になる?美容業のディーラーになる?美容部員になる?

美容学校の先生はともかく、他に思い浮かぶ職業と言うのは

別に美容師免許がなくったってできます。なれます。

 

せっかく美容学校を卒業して、350万もかかった免許を取るんだから

私はこの業界で出世していってほしいと思う。

 

 

出世と言うのは、社会的立場が上がると言う事

そこで得る収入が増えると言う事。

 

例えば店長になる。 これはイチ技術者から出世する事になりますね。



 

大型店に入って店長になるのは簡単じゃないでしょう

それが有名店であれば尚更です。

出世と言うのは自分の地位を上げていくこと。

 

大型店の店長さんと個人店の店長さん

これは比較の対象にはなりませんし、

どちらも大変なポストでもちろん誇りを持っていい。

 


どちらかが偉いと言う話ではありません。

 

自分が得意なジャンルで進めばいい訳です

 

 

ただ折角就職するんだから、是非とも上を目指してもらいたいなと思います。


 

私が書くコラムにも先日アップしましたが

就職一社目と言うのは物凄い大事です。

 


あまり言いたくありませんが、大型店なんかだと派閥があったり

店内イジメもあったりします。

事実私が育った店舗では、今の私が反面にしている部分も

かなり沢山ありました。

 

もちろん自分の芯がぶれない人はどこへ行っても大丈夫でしょうが

入社してしまえば、どんなに学生のうちにトップでいても

成績が優秀でも、もっと言っちゃえば学校を占めていたといたとしても

一番下っ端になっちゃいます。

 

 

せっかく大金を払って取得した美容師免許を

ほとんど生かせず業界から抜けちゃうのはもったいなさすぎるので

よーく見極めて入社してもらいたいものです。

 


>> その3へ続く

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仲野 蓮
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非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

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