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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by 仲野 蓮 - 2012.03.23,Fri
現在美容業界では30歳までに80%の美容師が辞めていきます。
この場合の辞めるっていうのは【会社を辞める】、ではなく
美容業界自体から辞めていく事を指す。
 

そして美容師の平均年収(技術者や経営者も含む)は286万円
平成23年度現在日本人の平均年収はおよそ430万円
実に150万円くらいの差がある。これが美容師の現状。
 
これは上に書いたように、美容師が美容師として稼げるようになる前に
業界を去ってしまうって事にも原因があるように思える。
 
 
これはこの業界で勝負している私にとっては、とてもとても寂しい。
だが現行美容師免許制度が変わらない限り、恐らくこれからも続くのだと思う。
 
他の業種に比べて、圧倒的に若い世代の入れ替えの多い業界とも言える。
 
 

そんな業界の中
ティアマット一家の連中はあんまり人が入れ替わらない。
 
うちの連中は事情があって退職する人間以外、仕事がきつくって辞めた
や、人間関係が悪くなって辞めたっていうヤツはほとんどいない。
 
それはうちの連中皆がレギュラーだからだと私は思う。
 

レギュラー、一軍
 
今ティアマット一家で余分な人間はいない。
 
 
1年目の社員だって、立派なティアマットの顔だ。
入社当初はどこかやっぱり、よそ者だった彼だが
今では立派な【ティアマット顔】をしてやがる。
 
そんな空気が皆の士気を高め合っているんじゃないかなーって思う。
 
 
 
さてさて、先日また都内美容専門学校へ講義に行きました。
 
まぁこれに関しては自分が常日頃思っている事を
つらつらと語るだけなので、そこまで改まったモノじゃないのだが
聞く方からしてみると、きっといつもの先生と違う先生なワケだから
若干身構えて聞く姿勢になるのはいつものこと。
 
今日はこんな話をしてきました。
 
 
***
 
 
これから就職する一店舗目って凄い大事で、きっとここに居る殆どが
まだ社会人を経験してないと思うけど、初めての社会人になるステージは
そこで自分の常識のベースが作られるって言っても過言じゃない。
 
 
私が元々勤めていたのは業界老舗の大型店。
社員もかなりの数に上るそんな店舗でした。
 
例えば、私の初めての会社でこんなことがあった、
入社して六ヶ月が経ちある朝礼での事。
 

当時の上役がこう言った。

 
「君達インターン生も、六ヶ月が経過したので有給休暇が付きます。但しこの有給は使わない様にして下さい
 

よく考えればおかしいよね?有休って休みが有るって書くんだよ?
 
 
でも当時のその店舗では有給は使ってはいけない雰囲気で、
実際に自分の少し上の先輩達もそうしていた。
 
そんな私もそういう空気の中では、自分だけなかなか使う訳にもいかず
先輩達の顔色を伺いながら、有給申請をしていた覚えがある。
 

なんだかなーって、そんな話だけど
いまだに自分の中で、有給休暇って使っちゃいけないモノってのが
なんとなく根付いていたりしてる。
 

もちろん今のティアマットでは、自分のそういうイヤな経験を反面にして
そうならないように配慮してるけどね。
 
 
 
さてさて、今ではこんなエラソーな私ですが、当然新人の頃もあった。
 
当時の私の同期は8名。同じ店舗内でも6人も居た。
今考えればこの人数をイキナリ採用するって事は凄い事だ。(絶対に余る)
 
これはきっと辞めていくであろう人間も見込んだ数字だったと思う。
 

実際、1年で一人辞め2年目でもう一人が違う店舗へ行き
私もその6人の中では一番出世だったけど、3年で辞めてしまった。
 
辞めた理由はといえば、少し前に会社を去った先輩技術者からのお誘い。
言葉を代えれば【引き抜き】のお話があったのと、
私は開業するつもりだったので、いきなり大型店など出せるわけないので
小さい個人店も見ておきたかったってのがあった。
 

もちろんその先輩技術者が単純に好きだった。ってのも大きな理由の一つなんだけど
当時私はいわゆる大型店に起きがちな、いわゆるシラけた空気が気なり始めてきていたのだ。
 
 

あの時なんで辞めたのかなーって思う時がたまにある。
 
どうだったら自分は辞めなかったのかなーって考える事がある。
 
 
 
私は、そこに居る自分の顔があまり好きじゃなかった。
 
人って「自分の本当はこういう人間なんだ!」とか「私はそんな考え方なんてしてない!」
っていっくら主張したって、その人の概要って周りの人が決めて作る。
 
世間には体があって、世間には目がある。
その世間がその人の外観を形成していく
、これはある意味しかたない。
 


私はその店舗の人間関係が作る自分の殻が好きじゃなかった。
そこでの自分の顔があまり気に入ってなかったんだと思う。
 
 
一応は早く出世して行っている身ですから、少しは期待してもらえてたのかもしれない。
ただそれを口に出して表現してくれる上役はいなかった。
 
他店の店長さんや、今でも尊敬している本部の部長は
それこそそういう言葉も掛けて頂けたけど、同店舗内ではそういうのはなかったんだ。
 

なんて言うのかな、私にもきっと努力が足りなかったのだろうし、
さらに私がずっとずっと子供だったんだと思うけど
私はどうしても【愛されている感】が感じれなかったのだ。
 
 
たっくさん社員が居る中で、一人の人間だけを特別扱いする訳にはいかない。
 
そりゃそうだ
 
 
中には誉めて伸ばすより、貶して焚きつける方が成長するタイプもいるかもしれない。
誉めてばかりいると慢心してしまい、成長が止まるヤツもいるかもしれない。
 
ただ、あんまりにも誉められなさすぎると愛社精神がなくなっちゃう。
この会社の為に、この上司の為に頑張ろうってそんな意欲が湧かなくなってきちゃうのだ。
 

この感覚って分かってもらえるだろうか??
 
 
 
私はね、当時の自分がその店舗のレギュラーになれている気がしなかった。
 

もしかしたら一軍選手だったのかもしれない。認めてくれてたのかもしれない。
でも私にはそれはどうしても感じれなかった。

 
そんな状況下、そこに居る自分が心から笑えているとは思えなかったのだ。


 
だから自分の居場所がしっかりとあって
そこでの自分と周りが形成するその自分の概容とが、あまり乖離していない店舗に就職して欲しいと思います。

 
せっかくそこへ就職し、そのサロンの人間に加わるんだったら
レギュラーとして、顔として、一軍としてやらせてもらえる店舗で働いて欲しい。
 
 
***
 
 
これから色々と自分が就職すべきサロンを探して、就職活動していく美容学生達。
 
もうどちらかというとベテラン組になってしまうキャリアの私。
確かにそんなに儲からないし、どちらかといえば報われにくい業界なことは骨身にしみている。
 

でもねでもね、この業界の楽しさは少なからず感じてる。


 
今日まではなんとか私は勝ち抜けてきてはいるけれど、
何度も何度も危ないタイミングはあった。

 
結果として今日に至ってるけど、私は美容師で良かったって思ってる。
 


まだまだ自分の事を許せる段階までは到達してないけど
この業界でこの先も勝ち抜いていきたいと思ってる。
 
 
そんな美容業界にこれから足を踏み入れる新人達。
 
 
辞めないで欲しい。勝ち抜いて欲しい。
少しでも残念なデータの底上げをして欲しい。
 
 
自分のイイ顔が出来るサロンで

 
全員レギュラーになるんだ!!

 
 

みんな辞めんな!!


 
 
今日はこんなお話でした。



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プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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