忍者ブログ
美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.04.24,Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 仲野 蓮 - 2016.05.16,Mon




先日の大型連休の際、親しい人からこんな話をされた。

 

「大型連休に有給を使いたいって言いづらいから、休む選択肢はなかったんだけど

GW合間の平日、部長は営業職達の内々でその2日、交代で有休使って休んでいーよって言ってるらしいの

 

有給を使うにしても、それってなんで内々でだけでやるの?って、

そもそも情報が下まで降りてこないのに、腹が立ち過ぎて血管が浮き出てる次第です。」

 

 

この人は怒ってるので、ちょっと分かりにくいのを要約すると

 

つまりその会社では大型連休とは言っても、カレンダー通りに営業があり

事務方の人間達には、合間の平日に有給を合わせて超大型連休にはしないように、というプレッシャーをかけ

自分達だけはそこの日に有給をあてて、連休を伸ばす作戦を練っていたらしいという事。

 

実にセコイ上司たちである。

腹が立つのも、当然である。

 

確かに大型連休の合間の平日に、有給休暇をあてるのはしにくい社風というのはよく聞く話だ。

ハッピーマンデーの3連休の後の火曜日に有給を取って、4連休にするのも憚れるってのも本当によく聞く。

 

にっぽん人ってその辺の謙虚さってのが、良い意味にも悪い意味にも働くことってあるよね。

 

 なので、ほとんどの人は

真面目に仕事をこなしつつ、力を抜くときは抜くし有給も好きなように使う。

 

そうしている人も多いと思う。

だけどそれが出来ない人もいる。

 

ちなみにの話に出てきた人は

他の事務職の派遣さんにもこの話をしたらしい

 

だけどその派遣さんは別に気にならないそうで

「あっそう。」みたいな反応だったそうだ。

 

おそらくほとんどの人はこの派遣さんみたいに、流しちゃうのが普通なのかもしれないね。

 

会社に対してそこまで期待していないというか、そっちがてきとーにやるな私も別に自分ペースでやるし、有給だって遠慮しないで使えばいいやーって。

 

自分も、そんな風に出来たらなぁって

悩んじゃう気持ちはとてもとても理解できる。

 

本来なら私に相談してきた人の言ってる事の方が正しいと思うし、そういう考えの人の方が会社に必要だろう。

 

ただ、現実としてそうじゃない人も多い。

それどころかなんとなく許されて、日々の職務に携わっている人だっている。

 

だけどそんなC調な輩にも、有給休暇や社会保険労働保険などの権利が当然ながらあるワケだ。

 

なので、今回の話に出てきた会社の件だって

問題の上司は事務方の職員には有給を取らせない様にして、自分達はコッソリ連休を取ろうとした行為は、あまりにもセコイし人間的に役職者的にどうだ!?ってのはあるとは思うけど

 

彼らにも当然の有給の権利があって、それを範囲内に行使しただけなんだから本来なら何の問題もない。

 

ただそこは人と人だから、ないがしろにされた方は腹も立つし

真面目にやってればやってるほど、配慮がほしいって気持ちが湧いてくるのは、当然の心理だろう。

 

 仕事に対して意識の高い人間は、自分の中でそれなりの高いレベルのベストを尽くして仕事をしている自負がある。

 

だからこそ、てきとーにやって良いとこどりしたがる輩が許せない。

 私にはその気持ちがよーく分かる。

 

大型店にいた頃、サボっている同期を見ると腹が立ったり

練習にまじめに取り組まないスタッフに、イライラしたりした。

それなのに、アシスタントという括りで自分も含まれてしまう事が心から嫌だった。

 

そのくせ賃金や休暇には、一流の注文をつけやがる。

 

年数だけ経って、一定の技術や集客できてない先輩からの指示なんか聞きたくなかった。

 

「会社の為だよ、お前の将来の為だよ」詭弁が詭弁でしかない上司の為に成績を上げる気になんてならなかった。

 

ただ、その自分とは違う感覚の社会人にだって、それなりの権利はあるわけで

最低賃金と社会保障、そして福利厚生を受ける権利は存在する。

 

腹だたしいけど、「それは認める。」でいいのかなって今は思える。

 

仕方ない事だしね。

それを取り上げることは雇われているイチ社員には出来ない。

 

本気でやるなら、会社のその体制を変えてしまうくらい頑張るか

派遣さんの様に、ある程度諦めて自分も自由にさせてもらうか。

 

もしくは今の私の様に自分の思うような会社を経営するか

突き詰めるとそうなっちゃう。




その2へ続く


***


↓【大きければ大きいなりに】その2へ続きます。


http://lenstly.blog.shinobi.jp/Entry/55/

拍手[2回]

PR
Posted by 仲野 蓮 - 2014.05.03,Sat

今年の4月にXPのサービスが終わった。
 
これに関しては前々からアナウンスされていたので、特に驚かなかったのだが
 
自分用のpcも、ティアマットで使っているpc達も全てXPだったので、いよいよ買い替えることとなった。

 
さて、そのニューマシンだが、色んなところで言われているように、
Windows8は様々な箇所で今までとは仕様が異なり、皆さん苦戦している模様。
 
御多分もれずに、うちのティアマット一家の連中も苦戦しているようだ。
勿論私も、やりにくいなーってのは当然思った。
 
だがやっぱり「その新しい仕様に慣れていかなければイケナイ」ってのは分かっているので、試行錯誤しながら使っている毎日だ。


 
***新しいpcに環境が変わったティアマット一家のそんな先日**


うちの教育担当が新しいpcに向かい、何やらテキストを作っていた。
 
見るとはなしに、何となーく眺めていると
慣れないタッチパッド操作の為か、凄くやりにくそうに作業と格闘している。

さらに「遠回りな作業だなぁ」って感じるそんな場面が多々見られた。
 
『まだ慣れないpcだし、仕様も思いっきり違うわけだからまぁしょうがないか。。。』
 
その時はそう思って黙っていた。

 
が、
 
別の社員も同じように【遠回りでやりにくそうに作業】を行っているのを見た時に、自分との大きな違いに気が付いた。
 
なんで、作業しやすい環境にカスタマイズしないのだろう??
 
『タッチパッドが使いにくいなら、マウス付ければイイジャン!』
『毎回探すのが大変だったら、ショートカットを作ればイイジャン』
 

と思わずその時は、大きな声を出してしまった ( `―´)ノスマンスマン
 

 ***

 
知る人は知っていると思うけど、私も元々はグレイトメカ音痴。
「OS?なにそれ美味しいの??」ってなくらい右も左な人だった。
 
でも必要に迫られて始めたpcだけど、それなりに使うようになってきたら少しずつ慣れてくるものだ。
 
『どうせ使うならストレスが少しでも少ない方がいいし、楽もしたい』
 
そしてその方が絶対に長続きするのも分かっているので、出来ないなりに効率の良くなる方法を探したくなる私がいる。

 
今ってグーグル先生とかに聞けば、それなりに答えが見つかったりするよね?
 
ただ最初の最初って、何がわからないのかが分からないから、何をどう聞いたらいいか分からないし、検索だって出来ないけど、

コツが見えたら、勢いがついてどんどん理解出来ていくもので、
今では人並みにPCを使いこなせている自負はある。
 


ちょっと本筋の話から脱線しちゃうけど
 
今回XPから8.1へ変わったことによって、最初はトップ画面(タイル)のに混乱した。
だけどこれはアプリなんだ!って見方を変えたら、分かりやすい。
 

使わんモノは削除削除!

 
「ゲームとかがなんでデフォルトなんだ?いらんイラーーン!」
 
画面の見方が分かってくると、OSのバージョンは違えども基本的なアイテムは変わっていないので、後は何がどこへ変更されたかを理解できれば、比較的理解も早くなる。
 
色々と必要のないものは捨てていって、いたってシンプルなタイルが完成!
 
そうなってくると、あとは自分の使いやすいようにタスクバーをカスタマイズ出来れば、以前と同じように作業出来るわけで、
さらにPCのスペックは数段上がっているわけだから、以前よりも快適に使えるのは当然って話だ。
 
そんな私のニューPCは、以前のXPで出来た作業で出来ないことはほぼ無くなった。
あと数点気になるところがあるにはあるのだが、多分これもじき解消されるだろう。
 
 
話を戻して戻して。
 
 
最初に教わったやり方に沿って作業をするってのは、よーーっく分かるし

自分がよく知らないジャンルの事を、自分勝手に解釈して進めるのは変な自己流を招いたりして、効率的にも能率的にもマイナスな事は多々ある。
 
特に会社のパソコンなどは、素人が勝手に動かしちゃった結果
大事なシステムそのものを変更させちゃう事もあるから、勝手に何かをしようとするのは躊躇われちゃう事でもあるだろう。
 
また、確かにpcが不得手な人間であれば、本当は効率の悪い作業であっても、それが当たり前なのかなぁって思ってしまうのかもしれない。
 

だけど、「やりにくいなぁ」って感じたのであれば、その環境は改善出来た方がイイに決まっている。
 

また「面倒な作業だな」って感じたら、それを効率化させる方法がないかを考えてみる。もしくは提案してみるっていう努力をすべきであろう。
 
だってそっちの方が絶対楽だし続くよ。
 

【効率化=楽してサボる】ではないと思う。
 

そしてこれはpcだけに言える話ではないと断言したい。
 
 
***


私たちの様な業種であれば、技術の分野で「なんでこれはこういうやり方するのかな?」ってのは出てきて当然だと思うし

当然接客やサービスの分野であれば、多岐に亘りまくるはず。
そうやって少しずつ業界が進化していったのだと私は信じている。
 

ひとつ例えるなら、ティアマットの技術でも一番の看板商品でもある【ドライカット】
 
ドライカットってのは、【従来のウェットカットでは再現しにくいスタイルを、効率良く切る方法の一つであると今では広く認められている。】

 
でも今から20年ほど前の美容業界では、ウェットカットが主流の時代で
ドライの状態でカットするなんて考えてもみなかった。

 
これは余談なんだけど、ドライカットがまだ全然知られてなかったそんな頃、
自分の働いている店舗では取り入れている技術者がいなかったので、外でドライカットの講習を受けてくることなった私。
 
サロンに戻り復習をしている私に、ある先輩技術者がこう言った。
 
「それってカッコつけて切ってるだけでしょ?」
 
この台詞が当時の状況を物語る。
そんなワケあるはずないんだけど、その当時の先輩技術者にはそう見えたってはなし
 

ウェットカットの特徴として、狙ったスタイルを切りやすいってのがある
ただ、【直後は良くても髪を乾かすと形が変わってしまう】という弱点もあった。
 
特にくせ毛の場合は顕著で、濡れている状態で綺麗に切り揃えても、
普通に乾かしただけでは、なかなか纏まってくれなかったりする。
 

ちょっと考えてみれば当たり前な話なんだけど、

「髪が濡れたままで生活をしている人はいないワケで」

日常のシーンに近い状態でカットが出来れば、それに適したスタイルになりやすい。
 

なんでコレに今まで気が付かなかったのだろう。。って習得した時に感じた。(自分もくせ毛のクセに。。。)

だからと言って、今までのウェットカットを否定するつもりなどまったくないし、シーンによっては、ドライカットよりも使いやすい場面だって多々ある。
 

『使い分けの選択肢が大きく変わった』ってそんな瞬間だった。
 

ちなみに【ドライカット】は私の美容師人生で、一番衝撃が大きかった革命的技術である。
 

盲点を突く技術や方法って、気が付かないからセンセーショナルなんだよなーって思ったりする。

意識を変えさえすれば、投資なんて自分の手間と努力だけで済む。
これって【最強に安価な効率化】なんだと思う。
 

***
 

今まで通りをそのままなぞる。
 
それも間違えていることではないと思うけど、カスタマイズしていけるモノならしていく方が私はイイと思うんだ。
 
『やりにくいなぁ』、って感じたら
それは閃き、そして試すチャンスなんじゃないかな?

 

各会社には慣習となっているような事項って沢山あると思う。
 
例えば掃除一つを取ってみても、雑巾がけを頑張るよりモップを使った方が
効率的にも体力的にも楽だったりするときってあるよね?
 
でもその会社にはモップがなかったとしよう。

「なぜモップがないのか?」を確認したうえで、それが単純に無いだけなら購入するなりリースするなりした方が皆の為だと思わない?

 
私は今まで少なからずの人数を雇用してきたけど、こういう些細な提案を出来る人って思いのほか少ない。
 
それは昔から必要で続けられてきたモノもあるだろうし、なんとなく続いちゃっているモノもある。
 
新しいやり方ばかりが良いわけではないけど、もしそのやり方に疑問が生じたら、提案してみるってのは私は悪くないと思う。
 

 
私たちの業界で少し例を出すと(他業種の方、分かりにくくてスマン)
 
・パーマ用のターバンに使用するタオル。
これってカラーが色落ちしてタオルに色が移ることってあるよね?
レンタルタオルを利用しているならともかく、自分達でその都度ブリーチするのって手間だ。
 
・であるなら、【パーマ用のターバンは黒タオル】を使ってみたらどうだろうか?
 
なんとなく慣例的に、カラー以外に黒タオルって抵抗ある人もいるかもだけど、
お客様からしてみたら、そこって気にならないモノじゃないかな?(パーマロッドはカラフルだし)
 
・次いで言うならカラーシャンプー時に、首タオルが染まっちゃう事って多々あるよね?
 
それこそ思い切って首に巻くタオルも、【黒タオル】にしてみたらどうだろうか?
ちなみにこれはティアマットでも実践しようと、つい今さっき採用された。
 
 
・カラー剤を混ぜるときに使用するマドラー。

普段は小サイズで十分だけど、ヘナを混ぜるときは物足りないから二本三本を纏めて使ったりするよね?
 
それも工夫だと思うけど、であるなら【大サイズのマドラー】を一本用意してみたらどうかな?多分100均で買えるよね?(やってみたら楽になった)
 
 
・これはやっているサロンも多いと思う、カラーの道具を纏めたカラーワゴン。

これがあるなら【パーマワゴン】ってあると便利よね。アップセットの多い店舗ならピン皿やクッションブラシを装備した【セット用ワゴン】なんかも。
 

まだまだあるけど、言い出したらキリがないからこのぐらいに。
 
使いにくいものを、そのまま使い続けるのではなく
 

ちょっとした工夫で、楽できちゃうってこと。
 

こういうことは沢山発見できた方がイイヨネ!
 
 
探してみると結構あるよ!
 
今日はこんなお話でした。

拍手[8回]

Posted by 仲野 蓮 - 2013.11.13,Wed
食材偽装問題が後を絶たない。
皆さんが言われている様に、きっと氷山の一角だろう
 
 
私も今ではそれなりのお店へ食事へ行く機会も増えた。
 
他より値段の少しお高めのお店だけど、そこのお店の雰囲気が好きで、
お客様を喜ばせたいって思っている職人が提供してくれるから、常連として足繁く通うワケだ。

そこには当然、お高いお店に行っているという見栄も少なからずあるのを私は認める。
 
そこの人から「厳選された素材だ」って言われれば私は疑わないし
自分も高いお金を払っているっていう自負があるから、騙されているなんて考えもしない。
 

そんなちょっとお高いお店に行った際、
 
『おーコレは日本一のナニナニだ、最高に美味い!』
『これってどこそこ産のナニソレを使ってるだけあるよなー』
 
って、そんなエラソーの分かったような事を喋ってる。
 
でも二流で育った超庶民の私だもん、私は多分【違いの分からない男】だ。
 
おそらく私は本当の味など、分かっちゃいない。
嘘の方便も通じまくっちゃっている、そんなメデタイお客だ


多分私は分かってない。

騙そうと思えばいくらでも騙せるお客だ。
だから裏切らないでほしいんだ。


『騙されちゃうから、騙さないでくれ!』



これがサービス業におけるお客様の声だ!
 
 
上の文章は、201310/30アップの社長ぶろぐにアップしたモノを抜粋しました。
 
 社長ぶろぐ327:【違いの分からない男だから】
    http://tiamatblog.blog35.fc2.com/blog-entry-472.html   
 
 
今問題になっている食材偽装問題
これは何も外食産業に限った話じゃない。
 
今日はそんなお話です。
 
 
***


確かに黙っていれば分からない事もある。
それをヨシとする時だってあると思う。

 
私だって商人、必ずしも正直ばかりじゃ商売にならんことは心得ている。
でもコレはサービス業として、やってはいけない事だと私は心から思う。


私達第三次産業において

「金額以上のサービス」とか「最上級のパフォーマンス」とか謳っても、ハッキリ言って不透明な事って多い。

そしてお客様は分かっていない事も多い。
だからこそ手を抜かないのが、私達の義務なハズだ。

『騙そうと思えば騙せちゃうから、騙さない』と自分達に課す。

それが【安売りしないお店の定価の意義】であると私は断言したい。
 
 
 
これを私達の業種に例えるなら
 

『最高級シャンプー使ってますよー』
 
なんて言いながら、中身はドラッグストアのやっすいシャンプーだったり。
もしくはソレを使ってはいるけど、希釈したりブレンドで嵩を増やしたり。
 

「ウチは技術者はトップスタイリストだけです!」
 
って宣伝していながら、実は人数合わせのペーパードライバー技術者だったり
 
 
もっと言っちゃえば、私を指名して来てくれているお客様に対して、
覆面をした『偽仲野蓮』が担当してる事にする(顔を怪我したとか言って)

もしくはその日出勤していないのに、居るふりをして指示を出しているように見せかける
 
分かりやす過ぎる例で恐縮だけど
 
ティアマットという東京赤坂の都心部で、それなりの美容院のトップスタイリスト【仲野蓮】に期待しているからこそ
毎回安くない金額を払ってもらえているのだと思う。
 
これが【ニセモノ】だったら腹立つでしょ?



もちろん危機回避や企業努力というのもある。
例えば、メニューに謳っている食材がどうしても規定数手に入らなかった。
だから、今ある食材達でどうにかその姿に近づけよう。
 
それは職人本来の姿のハズだ。
 
安い食材しかないけど、これを使って今までにない調理をしよう。
多く手に入る食材だから、さらなるバリエーションを増やそうじゃないか!
 
これぞ一流の職人の業だろう
 
だけど、コスト削減や手間を省くためにそれをやってしまったら、それはお客様をバカにする行為だと知れ!
 

 
↑で覆面仲野蓮の例を出したが、
 
もし私が突然のインフルエンザで、今日休まなければいけない事態があったとする。
 
当然その日のお客様の接客は出来ない。
その事態を知らないお客様は来店されてしまう。
事情を話して、別日に予約を取り直してもらうのも一つの方法
 
そしてこんな方法もある
 
病欠の私は担当出来ないけど、電話などで信頼おけるスタッフと相談し、お客様の希望を私の代わりに代打してもらう。
 
事情を説明されたお客様は、ガッカリするかもしれないし満足度は下がるかもしれないけど
少なくともそれに対して怒り出したりはしないだろう。
 
それはこちらの誠意も汲んでくれるからだ。


『企業努力とニセモノは全く違う』


ニセモノとこちらが認識した時点で、それはお客様を騙す事になるのだと思う。
 
【ニセモノはニセモノでしかない】という事は認識しとかないといけない。
 
 
 ***


次に、これは危機回避にも企業努力にも繋がるモノだと思うけど
 
フレッシュジュースじゃなくても、納得できる味
車エビでなくとも、値段に見合う調理方法
 
冷凍食品って言われると、なんだか手を抜いている様に見えちゃうけど、
冷凍技術だって現代にっぽんの技術は世界有数だ。一昔前の様な体では絶対にない。
 
これらを使いこなし時短に繋げ、スムーズな提供を成功させる。
こういうテクニックも、やっぱり一流の成せる業だろう。
 
 
でもどうだ?

 
もしあなたが調理人で、これらを故意に偽っても全く気が付かれなかったら、
真面目に取り組むのが馬鹿らしくなって来ないか?
 
 
・実際に誤表記を見破れないお客様(まぁ普通は見破れないけど)
・ベストを尽くしていない、自分の調理
 
それを有難がって、高い金額を払うお客様を尊敬できるだろうか?
 
 
 
そして、これは私達の業種も含めどの業種でも言える事だけど
自分の経歴を詐称とまでは言わなくとも、誇張していたりする自称大物がいる(大なり小なり世の中にはこの例は蔓延っているよね。)
 
またこのジャンルではそんなに実力は無いのに、別の業界で有名人だったり世襲だったり、担ぎあげられちゃった職人も少なくない。
 
 
両方とも名前だけが先行してしまって、本当は中身の薄い技術者かもしれないけど
実際には、そういうステータスを求めて来店されるお客様も沢山いる。
 
中にはそのステータスだけで、美味しく頂ける人もいるかもだけど、
そこばかりを気にしているお客様って、なんだかカッコ悪く見えるよね。
 

「あの人全然わかってないなぁ」って思っちゃうでしょ?
 
 
その名前先行の人も、後の努力によって周囲を納得させられる実力が伴っていけば、
きっとそれは【商売における演出】の範囲で済むんだろうけど
 
いつまでもステータスだけの職人って、同業者には必ずバレる
 
 
もしそれを良しとしている状態が長く続いて、
【本当は実力がない職人】が担ぎあげられているのが普通になってくると
 
真面目に修行している人間は馬鹿らしくなり、それを有難がっているお客様も尊敬できなくなる。
 
こうなってくると、その店舗に繁栄はない。
 
 
***

 
ちょっと話が反れちゃうけど以前、

才能も無いクセに、妙なコネや偶然で一気に名前が売れちゃった人なんかは、
元々がハリボテだから、その膨らませた名声に伴う中身を早急に作れないと、必ず地に落ちていく。

これはなにも芸能の世界に限った話じゃ無い。

2代目3代目でどんどん業績を悪くする会社が後を断たないのは
こういう背景もあるのだと思う。
 
って書いた事があるけど、
 
 
これはその【ハリボテな人が優遇される状態】をほっとくと
本当に努力したい人が、馬鹿馬鹿しくなって白けちゃうのが原因の一つだと私は思う

 
「手を抜いてても平気だよ」って勘違いしたら高みには行けない
 
手抜きを繰り返していると、お客様を尊敬できなくなる。
お客様を尊敬できなくなったら、その商売は必ず失敗する。
 
そういう空気は絶対に作っちゃいけない
 
コレは確実に言っておきたい!
 
 
***
 
 
もう一度私達の美容業に話を戻す
 
例えば何故このカラーコースが13000円なのか?
 
はたして自分がお客として、その金額を職人である自分に支払えるか?
もし支払えないなら、それはなぜなのか?
そもそも定価を払えない自分の技術と接客なのに、人に要求するのって本来ならおかしい。
 
例えばトリートメントや頭皮ケアを常に提案してるけど、
アシスタントスタッフにそういう教育がなされなく、実は意識も知識も薄い。
 
これだって、結局お客様を騙している事に繋がっちゃう。
 
これくらいでイイヤ
分からなければ大丈夫
 
ってのでは、結局騙している事と同義であるということを知らなければならない。
 
 
 
ちなみに私の経営するティアマットでは「技術のシェア」というのがある。
 
 例えば、新しい薬剤や技術を導入した時に、
『こんな髪質の方に使うとこんな感じになる』、など
その使用感や特徴をの一覧表を作り、みんなで記入しその情報をシェアする。
 
これは、どうしてもできてしまう【キャリアの差による技術と知識の差】を、 こういう形で共有することによって「 少しでもその差を埋めていく」というモノ
 
【技術や知識、そしてイイ接客】を自分だけのモノにしない。

という趣旨で必ず行うようにしている。
 
 

ある日、この先にシャンプートリートメントのキャンペーンを行う予定だったから、
シリコンシャンプーについての知識のシェアを行った。
 
その翌週、
復習の意味を込めてアシスタントのKに、
 
『シリコンシャンプーってどうなの?』って問いかけたら、
 
「シリコンシャンプー、は わる く ない」ってバイオみたく答え、私を呆れさせた。
 

先週こういった技術知識のシェアを施したつもりだったんだけど、その時そのアシスタントはきっと上の空だったんだろう。

結果的にこのアシスタントの意識の低さを露呈する結果となってしまった。
(もちろんその後トリートメントの特訓を受けさせた)
 
 
私達はまがりなりとも、ヘアスタイルのプロとして代金を頂いている。
完璧な答えは持っていなくとも、そこに近づけようとする意識は持ってなきゃいかん。
 
 
***

 
分からないなら分からない方がイイ。
分からない人は分からなくてもイイ
 
それでもお客さんが喜んでいるならソレデイイジャン。
 
私も商人だから、そういう理論も否定できない。


だけど
 
お客様を騙すという行為は、結果的に自分達の士気を下げる事にも繋がる。
 
また真面目に高みを目指す人の想いを砕くモノでもある。
 
そう認識しなければ、人はまた繰り返す。
 
 

今日はこんなお話でした。
 
 

拍手[7回]

Posted by 仲野 蓮 - 2013.06.28,Fri
最近のティアマットはなかなか好調である。

去年よりも社員数が増えたので、具体的にどれくらい数字的にイイのか?って事はキチンと言えないんだけど、売上自体は実に前年比の大体117%くらいの伸びを示している。
 
これは安定期を迎えた後の数字では、過去最高の成長率である。
 
 
ダメが始まると、ダメな状況に加速が付く【ダメスパイラル】と言うのはホントなかなか止めれられない。
 
(例)売上が下がる→お金が無い→設備投資出来ない→社員の士気が下がる→顧客がそれを感じ離れる→売上が下がる→広告が打てない→売上が下がる→以下繰り返し
 

 
でも逆の好調の【イイスパイラル】はどうかと言うと、「簡単に止まってしまうモノ」だから気が抜けない!
 
だからこそ好調期に「結果がよければ、今まで通りでOK」ってのはマズイと私は考えている。
 
 
私が常に意識している事。
 
『好調の時ほど、さらなる増加を狙え!』
 

言いかえれば
 

『好調の時ほど、次の手を早く打て!』

 
である。
 
 
これがどんなことか?

今日はそんなお話です。
 
 
***
 
 
前文で「ティアマットは現在好調である!」って書いたけど
私はここ数カ月の好調の理由を探るべく、色々と数字を見比べてみた。
 
現在私を含めると切り手(技術者)は5名、
数字が横這いな技術者も居れば微増している技術者もいる。
全体的になめすと大体105%くらいの伸び率だった。
 
個人売上の伸び率は105% ←ここがポイントになる。

そうこのティアマットの好調を支える数字は、実は個人個人の売り上げが117%伸びて、この結果になったのではないコトに注目しなければいけない。
 
つまり『新規や指名の決まっていないフリー客の増加が、今現在のティアマット好調の理由である』ということ。
 
 
顧客になっていない層の増加による売上増加。
 
これは顧客中心の接客業において、注目しなければいけない事の一つだ!
 

フリー客(新規客を含む)が増加する。
どこの店舗でも新規客は欲しいモノ、これ自体は非常に喜ばしい事である。
 
ただしこのフリー客が増えすぎてくると、『売上の予想が付きにくくなる』という弱点も同時に持っている事を覚えておかなければイケナイ。
 

と、いうのは
 
フリー客と言うのは、文字通りフリーであるお客様なので定着率が低く

複数の店舗を行き来している人も少なくなく、きっちり事前予約を決めて来てくれる人は、顧客よりも圧倒的に少ない。
 
その為、天候や交通状況、時節などの理由によって簡単にキャンセルされてしまう事が多いのだ。

さらに言うとホントに些細な理由(その日冷房がきき過ぎていた。など)で失客になってしまうケースも多々ある。
 

つまり【いま来てはくれているけど、アテにはし辛いお客様。】フリー客というのはそんな存在なのだ。
 
きっとこれは同業以外の人達も頷いてもらえる部分だと思う。
 
 
ただし、プロスポーツ(特に代表戦)を盛り上げる人達の大半がにわかファンなのと同じ様に、ここの層(フリー客)が増え、盛り上がり始めると【人気を加速させてくれるありがたい存在】なのも重要視しなければいけない。
 

・この層のお客様達をどう付き合っていくのか??
・にわかファンを顧客へと、どう進化させるのか?

 

ここが今回の【好調の時ほど次の手を早く打つ】ってポイントになる。
 
 

先日朝礼で『現在ティアマットの売上がなぜ好調なのか?』って言うお題の【次の手を打つミーティング】を行うように指示した。
 

翌週、早速上がってきた報告を聞く
 
・ポスティングの効果が出ているから
・ティアマッター(表に出している手書きのツイッター)で興味を持ってもらえている
・ネット予約の充実による当日予約の増加
・創業13年というのが浸透してきた安心感
・人数が(スタッフ数)が増えたことにより、当日予約の取りこぼしの減少
・ティアマット新聞やしおり(うちの販促アイテム)の配布
・年中無休(火曜日も営業)が浸透してきている。
 
 などなど
 
 
うん。
 
これは確かに何故好調か?っていうお題に沿ったミーティングをした結果だと思う。
 
 
だけど、この↑に上がった報告というのは
全て今までに私がヤレって指示したモノの結果が良かったって話だけでしかない。
 
つまりミーティングで出た話し合いは
 
【私が考えた作戦の結果報告】であり【私の作戦の成功例】を再確認しただけである。
 
これでは足りない!
これでは先の手を打つってコトにはならないのだ!!
 
言いたい事分かってくれるかしら?
 
 
ちなみに
・ホームページが少し古くなってきている気がする

・配布している新規客用クーポンとキャンペーンを連動出来たりしないか? 
 
っていう意見もちょろっと出たらしい。
 

であるなら、
・その打開策には○○という方法があり
・それをどこに依頼しないといけない。などなど

問題提起だけでなくう
『誰がいつまでに何をやるかを話し合べきだ!』
 
 
確かにそれなりの話し合いになったんだろうし、一人だけずっと喋っている訳ではなくそれなりの意見が出たっぽい。
 
でも上の報告だけで終ってしまったら、それは【次の手を打つミーティング】にはならないのだ!!
 

『問題点を上げる事だけでは、ミーティングは完結しないのだ』という事を覚えなければならない。


解決への道筋をキチンと考える事が大事なのだ。
 

 
「ここを指摘できるなんてスゴイ、自分って良く気が付く!」
【問題提起すればミーティングに参加してるという】考え方ではいつまでも下っ端だ。
 
指摘できるのは確かに偉い、何も言わないよりは遥かに良い
 
でもそこで思考が止まれば
何もしないのと一緒だ。ミーティングの意味がない!
 
 
私が皆にやって欲しいのは
 
こういった状況で、そういった(今は良い)結果が出ている今
それを踏まえて【次に何をするか?】を話し合って欲しいのだ!
 
つまり、

・今、せっかく好調なのだからこそ出来る事があるはず。
・現在、人員が足りてるからこそ出来る事があるはず。


 
結果が良いからって、今の状況を甘んじているようではイケナイ
 
じゃないと、せっかくこれだけの人数が集まった会議なのに
私一人で考えたコトさえ凌駕していないコトになっちゃう。
 
 
***
 
 
私は前回の↑ミーティングで上がった報告を貰った時に、瞬間的に【次の一手】がいくつか閃いた。
 
例えるなら、創業13年が安心に繋がるというなら

・もっと創業13年を前面に出したチラシを作って
・さらに地元に長く住んでいる人をターゲットにしたキャンペーンを組んで
・ポスティングや折り込みチラシを地元中心に行う。
 
これだって、↑に上がった結果の中から3つをくっ付けた【次の一手】になる。
 

また、スタッフ数が増えた事によって時間的に余裕があるのであれば
普段出来ない様な長いメニュー(超ゆったりトリートメントなど)をキャンペーンに打ちだしてみたってイイと思う。
 
今現在ティアマットには9個の脳があるのだから、ミーティングだって【次の一手】だって
単純に9倍濃い内容になる事を期待したい。
 
 
こうやって【次の一手】を考えて実行していくからこそ、お店が徐々に賑やかになり、【にわかファン】が増え。
 
皆がソレを意識しているから隙が減り
 
 
さらに「あ、ここって流行ってるんだ!」という認識をしてもらえて
 
「ちゃんと事前予約しないとイケナイ」って思ってもらえるようになり、
にわかファンが【堅い顧客】になってさらなる店舗の成長に繋がるんだと私は思う。
 

私はある程度、【人が人を呼ぶ】ってのは商売における鉄則だと思っているし
【お金のあるところにお金が集まる】ってのもなんとなく肌で感じてる。
 
 
『良い時ほど次の手を打つ』
 
 
イイスパイラルを続けるには、これっきゃないと思う。



拍手[6回]

Posted by 仲野 蓮 - 2013.05.16,Thu
どの商売においてもピークタイム(混雑する時間帯)というのが存在する。
多くスタッフをかかえる店舗などは、そこに人数が揃うようにシフト調整しているのだと思う。
 
また逆に閑散とする時間帯も当然ながら存在するだろうし
その時間を使ってお昼を食べたり、普段出来ない様な事務作業をこなしているのだろう。
 
  コラム14:【暇な時ほど】よりを参照→
http://lenstly.blog.shinobi.jp/Entry/16/

 
私の経営する美容室ティアマットも、世の美容室と同じ様に土日は終日お客様の数が多く混雑しており
平日の昼間は、これもまた世の美容室と同様に、比較的閑散としている時間もあったりする。
 
 
ただ一般的なサロンとちょっと違うのが、ティアマットは東京赤坂という超オフィス街にあり
さらに駅の真上という立地条件もあってなのか、会社帰りに寄りやすい環境の為、
平日は夕方以降混みあうケースが非常に多い。
 
特に金曜日の夜というのは、平日の中でもぶっちぎりにその傾向が強く
その混雑模様は、土日の混雑を凌ぐほどの日もある。(夕方からなので時間は短い)
 
 
そんなワケでウィークデーは基本的に早番よりも遅番に人数が揃うようにシフト調整をしており
さらに年中無休の店舗な為、各自順繰り休みをずらして公休日を取ってもらっている。
 
ちなみに土日は全員早番出勤で、次いで混雑する金曜日は
混雑する夜に人数が揃うように早遅をシフトで調整し、夕方以降はほぼ全員出勤という体制を取ってる。
 
 
 
そんなティアマットのとある金曜日
 
私は社長業を午前中にしてきた関係で、文字通り社長出勤をしてきた。
 
その金曜日は普段以上に予約が夕方以降に集中しており、それとは逆に午前中から夕方にかけては、ほとんどお客様が居ない状況だった。(たまにそんな日もある)
 
その予約状況を見た私は、あちゃーって思いつつ、そんな空いている時間を皆がどう過ごしているかを観察してみた。
 
チケット類を裁断したり、各集計を纏めてグラフにしてみたりと、皆ある程度暇を持て余す事はなく、ダラダラ時間を過ごしているワケではなさそうだ。
 
だけどハッキリ言って、この時間帯において
お客様の数に対してこれだけの人数は必要のない状況。
 
 
特に午前中から午後の早い時間にかけては、丸々空いており
やろうと思えば大がかりな大掃除も出来そうな状況だった。
 
そこで管理職の人間達に聞いてみた。
 
私『今日はこんな予約状況だったけど、この空いてる時間は何やってたの?
 
「僕はホームページの作業をしてました」
 
 
『バカヤロウ!お前の話じゃあない!!!!』
 
 
ナゼ私は一喝したのか?
 
 
今日はそんなお話です。
 
 
 
やっぱり私は経営する者として、お客様の居ない状況というのは歓迎できるものでは到底ないけど
商売は常に大混雑しているばかりではないので、それはそれでしょうがないと思う。
 
問題はその空いてしまった時間に何をするかという事だ。
 
さらに言うと、個々が暇になった時の仕事ではなく
営業中に大きく時間が開いてしまいそうな時に、店舗として何をしようとしなければイケナイのか?っていう事だ。
 
 
以前暇だ暇だ言う人は、【仕事を探す能力がない】と書いたが
ティアマット一家の連中は手前味噌で恐縮だが、私が知る他の美容師達より時間の使い方が長けていて
 
比較的手の空いている人間も、それなりに自分に課せられた宿題や作業を行っており
暇な時間を上手に使っている事は間違いない。
 
私の言う【仕事を探す能力のある人間達】だ
 
だが、私が今回言いたい事は
個々が手の空いている時間に手掛ける作業とは別に
店舗自体に大きく空き時間が出来た時、管理職の人間はどういう仕事をさせないといけないか?と言う事。
 
つまりまったくお客様が居ない時間が長時間あり、さらにすぐ係らなければイケナイ仕事のない人間が複数いるってことは
 
人数と時間をかけてやらなければ出来ない作業が可能ってことだ。
 
例えるなら店舗を離れなければいけないポスティング。(チラシは大量に完成している)
椅子やワゴンを撤去しなければできない床のワックスがけ(出来るだけ毎月ヤレと指示してある)
モデルの必要な新人アシスタントのシャンプーレッスン(営業中であっても、チャンスがあればやらせるように指導してある)
 
 
管理職の人間達を集めて
 

『お前達なにやってんの?』
 
 
すると、焦った彼らはうち2人は
 
「今から△△さん(新人アシスタント)を連れて撮影に行ってきます」
「○○さん(別のアシスタント)を連れてポスティングに行ってきます。」
 
 
ちなみにその日は雨の降りそうな天気で、外の撮影には全く向かない。
そこを指摘すると、そうですよねと元の作業に戻る。
 
当然私はそんな、その場凌ぎの意見など欲しいワケではない。
 
そしてポスティングに行こうとした別の管理職の技術者に、当日予約が入ってしまい、ポスティングは別の人間に行かせる事になった。
 
それだって、一時間前二時間前に気が付いて行っていればよゆーでこなせた仕事だったに違いない。
 
 
私以外の管理職の人間達は、ナゼこういう指示が出来なかったのか?
 
こういうのは下の人間からは絶対に進言しにくい。
そりゃーそうだろう、一年目の子が上の人間に
 
「今暇なので、シャンプーレッスンしてもいいですか?」
 

 
「お客様居全然来ないので、大掃除しましょう」
 
などど、言えるわけがない。
 
それはやっぱり上の人間が進言してあげなければならない!
 
 
 
上の人間達は、下の人間よりも沢山の仕事をこなせるから、そういった役職を貰っている。
 
当たり前だが、下の人間が出来ない作業をより多くやる義務がある。
だがそれ以上に、下の人間に(自分より仕事を探す能力が低い)指示指導する義務がある。
 
「自分はコレコレやっていたから、暇じゃなかった。」
「蓮さんに頼まれた○○をやりに、外に行ってました。」
 
私はそんな報告が欲しいんじゃない。
 
 
 
仮に朝イチで出勤してきたアシスタントが、
 
「あれ?今日は午前中予約のお客様がゼロだ。まいったなぁ何しようかなぁ」
 
そう思ったとする。
 

暇な空気はマイナスなスパイラルを生む。これは皆肌で感じているだろう。
そんな時先輩技術者がこう言ったとする
 
『今日は午前中暇だね。もし12時過ぎて遅番の人間が出勤してくるまで予約が入らなかったら床のワックスがけしようか?』
 
この言葉で12時から始まる作業の予定が立つワケだ。
もし途中で電話が鳴り当日予約が入れば、もちろんそれはそれに越した事はないだろう。
 

もしかしたらワックスがけをしている最中に、飛び込みのお客様が来店されちゃうかもしれない。
 
だけど、「すみません今ワックスがけの途中なんです、○○時からでも宜しいでしょうか?」
もしくは「申し訳ありません今すぐですと、ちょっとワックスの匂いがしますけど宜しいでしょうか?」
 
こういう風に言われたお客様も、仮に次回に持ち越しになってしまったとしても
「このお店はこうやって大掃除してるのね。」って施術は出来なくともマイナス過ぎるイメージは持たないと思う。むしろプラスに働くって私は考える。
 
 
こうやって、ただ時間を空けて予定のない時間をぼんやり作るなら
何か目的をなんとなくで良いから作っておくほうが、暇な時間が長くても精神的には健全でいられるはず。
 
さらに仕事をまだ探す能力の低い新人達の、
 
「うわー今日暇でやる事ねーよ。」っていう、負の感情も防げる。
 
だって仕事って探せばいくらでもあるもんなんだから。
 
 
これは絶対に上の人間が提示しなければイケナイ事だろう。
 
 
 
もし現場の上の人間で判断つかない様な事をやらせようと思って、私(社長)に電話なりで相談してくれたとしよう
 
仮にとんでもない発案だったとしても、私はそれを怒鳴りつけたりするはずない。
 
そこはドンドンやってもらいたい所である。
 
 
そういった人間に私は役職についてもらたいし、その意見を尊重していくのだと思う。
 
 
確かに大きく時間がかかる作業や、人数の必要な作業を営業時間中に提案するのは勇気がいる事かもしれない。
 
でも暇な時間と人材をどーーんって作っちゃうよりは、いっそのこと営業を止めてやっちゃった方が良い事もあると私は思う。
 
 
こうすれば残業だって減るんじゃないかな?
 
 
今日はこんなお話でした。



拍手[15回]

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

メールはこちら→ren@tiamat.co.jp
バーコード
ブログ内検索
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]