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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by 仲野 蓮 - 2013.08.22,Thu
私達職人の世界において技術トレーニングと言うのは、
ある程度一定のレベルが保てるようになるまで、何度も何度も反復練習を繰り返し行い身に付けるものである。
 
そして修行を積む者は、指導者の教えを聞き日々の糧にしていくものだ。
 
トレーニングの際、多くの指導者はその日の練習内容の感想を述べて
言われた方はそれをメモするなり、心に刻むなりして次回の練習に励むコトになる。
 
 
そしてその過程において技術習得のメドがたってくると、各技術ごとにテスト(チェック)を受けて、先輩達のお墨付き(合格)を貰って入客する事になる。
 
これが一般的な技術トレーニングのスタイルだろう。
 
 
ティアマットでも同じ様にこういったスタイルを取っているが
その他に特徴的なのが、一般的な技術トレーニングを行いつつ
【ふりかえりトレーニング】というのを実施している。
 

【ふりかえり】とは?
 

今日はこんなお話です。
 

***

 
先日うちのアシスタントのパーマのチェックがあった。
 
制限時間内に合格ラインの作品が出来ているかを、技術指導の人間がチェックするという、美容院におけるごくごく一般的なテストだ。
 
私ももちろんそのテストに親方として参加していたけど、
技術教育及びテストの合否に関しては、技術指導部の人間に任せてあるので、
 
テスト終了後、今回のパーマテストに関する自分の感想を技術指導部の人間達に伝えて、先に退散する事にした。
 
 
私が帰宅準備をしていると、テストの合否を別室で待つ当のアシスタントの祈るようなポーズが目に入った。
 
そこで私は彼女の試験に対する姿勢に、前々から思っていた事を言った。
 
『○○さん、確かに合否は私達が決めるものだけど、それよりも自分が合格ラインに到達出来ているのかどうなのかの自覚が大事だよ』
 
 
 
私は試験というのは受ける前から、ある程度合否が決まっているモノだと思っている。
 
なぜなら練習以上の成果は出ないものだから。
 
もし本番に【会心の出来】があったとしても
それはそれまでの練習の積み重ねの成果が、たまたまそこにきたに過ぎない。
 
それよりも何よりも、毎日本気で繰り返し練習を行っていれば
その日の出来というのは、自分にとって何点くらいなのかの採点くらいは出来るのだと思う。
 
つまり合否はある程度自分で判断出来るとも言える。
 
 
だからテストの場においても、まず私達指導側がその技術に対しての評価を下す前に
トレーニングをしている人間が、その技術に対して自己評価をするべきだと私は指導している。
 
「はたして今日のテストの出来は合格ラインだったのか?」
 
仮に、もしそのテストを受ける人間の合格ラインが
指導する人間の合格ラインと違っていれば、そこは正してあげるべきだと思うし
技術を身につけようと切磋琢磨する人間は、自分に甘い合格ラインを設定する暴挙は慎むべきだろう。
 
 
これは何もテストのみに言える事ではなく、普段の技術トレーニングもそうすべきだ。
 
 
新人アシスタントがシャンプーレッスンをしている。
一通り終わり、タオルドライをしている時にモデルになった先輩が
 
「襟足の流しが甘かったよ」や「カキが小さい」
 
などなど、そのレッスンの感想を述べている、良くある美容院技術練習時の一コマ。
 
 
もちろんこういうのも必要だ。
だが、ティアマットではその先輩の意見は後回しにしている。
 
つまり、1レッスンが終わったら指導者がこう聞くのだ。
 

『○○さん、今のは(シャンプートレーニング)どうだった?』
 


新人アシスタントは、なかなか上手く答えられない。
 
でもそれでこちらから回答を振ったりはしない。
この答える事もトレーニングなのだ。(これが重要!)
 

これをティアマットでは【ふりかえり】と呼んでいる。
 

この【ふりかえり】をする事で、自分の技術の見直しになることはもちろん
名称を覚えたり、相手に伝える事の難しさを学ぶ事が出来るのだ。
 
さらにこれには隠れた効果がある。
 
それは1レッスンの後に【ふりかえり】が待っていると思うと
一つ一つのレッスンに手を抜きにくくなる。
 
コレが終わったら必ず「どうだった?」と聞かれる。
 
プレッシャーになることは間違いない、だが私はこれくらい緊張感を持って練習すべきだと常々思っている。
 
 
 
今の若手は世に言うゆとり世代

 
全員が全員そうだとは言わないけど、やはり【言われたことしかやらない】人材は少なくない。
 
 
50+50=?
 
というのを習うのが学生時代ならば
 

○+△=100
 
この式の答えの様に、数多くの○と△を覚え、
さらに次の世代に教えるのが社会人の役目だろう。

 
 
自分の技術をふりかえる。
自分の接客をふりかえる。
自分の今日をふりかえる。

 
それを人に伝え、自分で納得し人にも理解してもらう。
これが【ふりかえりトレーニング】
 
面倒くさいし、ふりかえりを指導されるのは怖いものだ。
でも一回の練習でも無駄にしない姿勢は絶対に身になると思う。
 
 
自分で考える事の出来る、【ふりかえりの出来る社会人】が一人でも多く活躍する事を切に願う。




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Posted by 仲野 蓮 - 2010.06.07,Mon
「最近髪の具合がだんだん良くなってきたわ。
カットも凄く気に入っているし、周りの評判も凄いイイの!」
 
 
こういわれると嬉しいですよね。
 
 
こちらのお客様は2週間に一回染めにいらっしゃいます。
 
なるべく痛まないように、前処理後処理はもちろんのこと
細心のケアを心がけて担当させていただいております。
 
また、毎回楽しくお話をさせていただける気安い方で、
さらに
2週間に一回という頻度で通って頂けている、ティアマットにとっても私にとっても、とても大切なロイヤルカスタマーです。
 
 
ティアマットには各種割引サービス(早割など)は用意しておりますが
5回分の金額で7回カラーができるチケットなど、大きな割引サービスはありません。
 
ので、基本的には料金の割引サービスは少ないのですが
可能な限りのケアと、心ばかりのサービスをさせていただいております。
 
 

当初はカリカリに痛んでいた髪の毛も、少しずつ回復をしていく兆しが見えたので
 
先日こっそり【徹底トリートメント】をサービスして施術させてもらいました。
回復傾向にあったタイミングとマッチしたのだと思います。
グググっと指通りが良くなった。
 
 
そこで、冒頭のセリフにつながるのですが
実はこちらのお客様は、職場が変わるのがきっかけで、一度は縁の切れたお客様。
 
 
 
その後数年のブランクが空くことになりますが
また赤坂に縁ができたとのことで、再び通ってくれるようになったのでした。
 
 
こういう復縁もとても嬉しいですね。
 
 
 
さてさて、ここからが本題。
 
このお客様(仮称:Aさんとしときましょう)
数年ぶりに来店されて、髪に触れて思った。
 
『なんだこりゃ?』
 
 
前の美容院の悪口になってしまうような事を、お客様に言うのは大嫌いな私。
 
だからその方には黙ってたけど、髪の毛のコンディションがあまりにも悪かった。
 
 
一応パブリックな場所なので、症状を詳しく説明することは避けるけど
ホットカーラーとかヘアアイロンをする人じゃないのに、
縮毛矯正の髪に知識不足のデジパーをやった後みたいな【バサバサでカリカリな質感】。
 
元々はヘナで染めていたけど、今はヘアダイだと言う。
でもほぼ真っ黒で、なぜヘナから移行したのかが不明。
(本人に確認したら、もう少し明るくしたかったそうです。でも明るくなってない)
 
 
なぜこんな事になったのか?
 
 
失礼ながら、どういう美容院に行っていたのかを聞いてみたところ
ティアマットとそう変わらない規模の
普通のって言うのも変だけど、まぁ都心部に数店舗ある美容院だという。
 
 

う~ん なんでこうなちゃってるのかなぁと考える私に
そのAさんが一言
 
 
「前の美容院では5万円で6カ月間、カラーし放題だったの
 そういう美容院って最近多いのかしら?」
 
 
なーるほど。
そういう食べ放題メニュー(私はそう呼んでる)って確かにある。
 
 

実際のケースと照らし合わせて考えると
まぁカラーリングの周期というのは、平均するとティアマットでは1.5~2.5カ月周期。
 
早めに来店される方でも4週間に一回。
2週間に一回来店されるお客様はそこまで多くはない。
(また居てもずっとそのペースが続かないパターンが多いもちろん2週間以内の方達も居ます)


さらにカラーの単価がカット抜きで約1万円。
 
 
おそらく都内、特にこの辺の美容院の平均値なハズ。
 


と、言うことは

6か月5万円ってことは、平均周期で考えればあまり損のない金額設定になり、
1か月に一回カラーに来るお客様にも喜ばれるメニューとなる。
 
 
そもそもこういう、前払い系のシステムはお客様を囲い込むという側面も持ち、美容院側にもメリットは大きい。
 
 

この手法は私も肯定的に考えていて、
やり方次第にはなりますが、ガンガン取り入れてイイと思う。
 

 
ただ、食べ放題メニューのような前払いサービスにおいて、やっちゃイケナイ事の上位に

【お金が発生しない来店でも手を抜かない】ってのがある。
 


だけど、前払いでお金をもらっちゃっているアフターの来店時に
どうしても、一般のお客様に対する施術より、明らかにクォリティの低い接客と施術をしているケースは多い。
 
 
人間ですから、当然心理的にはそうなって当たり前だと思う
人間ですからね、好き嫌いもあるし損得で物を考えるのも当然だと思う
でもね、それを目に見える形に出してしまっては、絶対にイケナイ。
 
 
 
実際にAさんのケースは、雑なカラーリングが招いたダメージだと私は断言する。(施術の様子が目に浮かぶわ!)
 

さらにカラーリングだけでなく、カットもそう。
明らかにカウセリング不足のカットだったことも、断言できる。
 
 
 
ここで少し考えてみよう。
 
 
お客様は平等である。
これはどの商売でも言われ続けていること。
 

でも、実際は平等ってワケにはいかない。

平等、不平等こういう話はまた別のコラムにして掘り下げて書く予定なので、ここでは割愛しちゃうけど
 
完璧にどのお客様も平等でやっていたら、そのお店は間違いなくつぶれます。
 
ただもちろん、お客様に不公平感を感じさせては絶対にいけないし
基本的には平等でなきゃいけないんです。
 
まぁこの辺の私の言いたいことは、分かってもらえると思いますが・・・
 
 
 

2週間に一度来店されるAさんは6カ月で12回の計算になる。
 
以前の美容院では5万円前払いだから、6か月の売り上げは多くても少なくても5万円。
一回当たりの単価は5000円を切ることになる。(12回で¥4167)
 
この単価はおそらく都心部の美容院からしてみるとかなり安い。
 

 
結果としてAさんは安いお客様になってしまっている。
安いお客様なので、軽んじられた施術をされてしまっている。
 
 
Aさんはリタッチが気になるから、単純にその周期になっているだけで
別に染め放題でお得だから、2週間ごとに行っている訳じゃ全然ない。

むしろファッションが好きで、美容院を楽しみにいらしているようなそんなお方。
実際に裕福な暮らしをしている方だと、私は思います。
 
 


そして、そういう食べ放題型の割引サービスのないティアットでは、
こちらAさんは2週間に一回いらっしゃる【ロイヤルカスタマー】
 

あからさまな、エコひいきはもちろんしてませんが
頼まれてもいないヘアケアまでもしてしまったりしてる。
(良かれと思ってやってるわけですが。。)
 
 

 
同じお客様で、同じカラーカット
同じ頻度で来ているのに、この差。
 
 
「うちは食べ放題やっているけど、そんなことしないよ!」
っていう声が聞こえてきそうだ。



 
しかし実際に、今回のAさんのケースはまさにここに原因がある。
 
全員が全員そうじゃないと思う。
いつもいつも軽んじた施術をしてたりはしないと思う。
だけど毎回じゃないにしろ、少しずつの蓄積がAさんの髪に溜まったからああいう結果になった。
 
 
 
お客様目線で見れば、私達美容師の施術というのは
そこまで店舗ごとに、かけ離れた事をしていないだろうと考えている。
 
だったら、「金額的にもお得な美容室でいいじゃん」
って思うのは至極当然でしょう。
 


私だって雑な美容師など存在しないと思いたい。
1000円カットには所詮1000円分のサービスしかない、なんて思いたくない。
 
同業者を必要以上に貶すのは嫌いです。
 



 
だからこそ、もうちょっとだけ手を抜かない施術接客をしましょうよ。

そりゃあ様々な状況下で、接客の順番や施術に優先順位をつける事は私にだってよくある。
 
 

でも与えられた条件の中で、最善を尽くすのが髪職人であって
 
その髪職人を支持してくれている人達の髪の毛は
少しでもさわり心地が良い方が、イイに決まってるかんね。
 
 
 
 
 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.03.16,Mon

パーマをかけたものの、すぐ落ちちゃう時ってありますよね。

 

 

美容師視点から一つ まず5日で落ちるようなパーマは

そもそも失敗です

 

いくら直毛でかかりにくいとは言っても、いくら美容師さんが

もっともらしい理由をつけたとしても、それはかけなおしにいくべきです。

 

ただ、ほんっとにバージン毛でかかりにくい人の場合

良くある事なので、気兼ねせずに相談するのが良いと思います。

 

んで、一回髪の毛に薬が通ると(この場合は前回のパーマを指す)

髪が薬を受け付けやすくなりますので、次には時間もそんなに

かからないはずです。

 

ただし、ここで注意してほしいのが、

恐らく、かかりがいまいちだったときの美容師さんの行動ッってのは、

大概、そぎを根元から多めに入れて、

なるべくふんわりみせるようにやりがちです。

 

これも間違いではないのですが、その状態でかかりが悪かったといって

より強い薬を使われると、今度はかかりすぎる可能性があるので

そこは注意してもらいましょう。

 

 

ココからは美容師視点のお話。

 

人それぞれ髪質はありますが、ストレートで細めの髪を見た時に

なんとなくかかりやすそうに見えて、シス系の薬でかかるだろうと

思って進めたのに、全然かからないって経験は

美容師であれば経験したことある人多いんじゃないかな。

 

また毛量も多めでしっかりあって、触ったらちょっと

キュッキュッってする感じで、キューティクルを感じられる髪質で

若干畳をイメージさせるようなくせ毛。

 

これもかかりにくいですよね。

 

前者の髪質の場合はかかり始めると、めっさかかっちゃうので

さらになかなか落ちないので

かかり過ぎには兎に角注意です。

やや強めの薬剤に大きめロットで対応しましょう。

中和後二剤のタイミングで、思いっきりシマるパターンが多いです。

 

 

後者であれば少し強めの薬でやってもらっても良いと思います。

こちらの場合は2剤でいきなりシマったりしないので

薬を強めるのではなくロットを少し細くしてみましょう。

 

 

 

実際に見て触った訳ではない状態での仮定の話ですが

ちょこっとだけ参考になればと思います。

 

 

自分が想像しているよりも弱かったりするパターンってのは

けっこうあるはず。

 

そんな時はセット剤を多くつけてね、とかその場凌ぎの言葉なんか言わずに

自分視点で弱いと感じたら、それは申告し

すぐ落ちるようならかけなおしますと、ちゃんと伝えるべき。

そして、その状態をしっかりとカルテに記入しておき

次回の糧にするんだ!

 

職人にも誤算はある。

決して
ごまかしのトークとごまかしのアフターカットをしてはならない!

 

 

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HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

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