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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by 仲野 蓮 - 2010.06.07,Mon
「最近髪の具合がだんだん良くなってきたわ。
カットも凄く気に入っているし、周りの評判も凄いイイの!」
 
 
こういわれると嬉しいですよね。
 
 
こちらのお客様は2週間に一回染めにいらっしゃいます。
 
なるべく痛まないように、前処理後処理はもちろんのこと
細心のケアを心がけて担当させていただいております。
 
また、毎回楽しくお話をさせていただける気安い方で、
さらに
2週間に一回という頻度で通って頂けている、ティアマットにとっても私にとっても、とても大切なロイヤルカスタマーです。
 
 
ティアマットには各種割引サービス(早割など)は用意しておりますが
5回分の金額で7回カラーができるチケットなど、大きな割引サービスはありません。
 
ので、基本的には料金の割引サービスは少ないのですが
可能な限りのケアと、心ばかりのサービスをさせていただいております。
 
 

当初はカリカリに痛んでいた髪の毛も、少しずつ回復をしていく兆しが見えたので
 
先日こっそり【徹底トリートメント】をサービスして施術させてもらいました。
回復傾向にあったタイミングとマッチしたのだと思います。
グググっと指通りが良くなった。
 
 
そこで、冒頭のセリフにつながるのですが
実はこちらのお客様は、職場が変わるのがきっかけで、一度は縁の切れたお客様。
 
 
 
その後数年のブランクが空くことになりますが
また赤坂に縁ができたとのことで、再び通ってくれるようになったのでした。
 
 
こういう復縁もとても嬉しいですね。
 
 
 
さてさて、ここからが本題。
 
このお客様(仮称:Aさんとしときましょう)
数年ぶりに来店されて、髪に触れて思った。
 
『なんだこりゃ?』
 
 
前の美容院の悪口になってしまうような事を、お客様に言うのは大嫌いな私。
 
だからその方には黙ってたけど、髪の毛のコンディションがあまりにも悪かった。
 
 
一応パブリックな場所なので、症状を詳しく説明することは避けるけど
ホットカーラーとかヘアアイロンをする人じゃないのに、
縮毛矯正の髪に知識不足のデジパーをやった後みたいな【バサバサでカリカリな質感】。
 
元々はヘナで染めていたけど、今はヘアダイだと言う。
でもほぼ真っ黒で、なぜヘナから移行したのかが不明。
(本人に確認したら、もう少し明るくしたかったそうです。でも明るくなってない)
 
 
なぜこんな事になったのか?
 
 
失礼ながら、どういう美容院に行っていたのかを聞いてみたところ
ティアマットとそう変わらない規模の
普通のって言うのも変だけど、まぁ都心部に数店舗ある美容院だという。
 
 

う~ん なんでこうなちゃってるのかなぁと考える私に
そのAさんが一言
 
 
「前の美容院では5万円で6カ月間、カラーし放題だったの
 そういう美容院って最近多いのかしら?」
 
 
なーるほど。
そういう食べ放題メニュー(私はそう呼んでる)って確かにある。
 
 

実際のケースと照らし合わせて考えると
まぁカラーリングの周期というのは、平均するとティアマットでは1.5~2.5カ月周期。
 
早めに来店される方でも4週間に一回。
2週間に一回来店されるお客様はそこまで多くはない。
(また居てもずっとそのペースが続かないパターンが多いもちろん2週間以内の方達も居ます)


さらにカラーの単価がカット抜きで約1万円。
 
 
おそらく都内、特にこの辺の美容院の平均値なハズ。
 


と、言うことは

6か月5万円ってことは、平均周期で考えればあまり損のない金額設定になり、
1か月に一回カラーに来るお客様にも喜ばれるメニューとなる。
 
 
そもそもこういう、前払い系のシステムはお客様を囲い込むという側面も持ち、美容院側にもメリットは大きい。
 
 

この手法は私も肯定的に考えていて、
やり方次第にはなりますが、ガンガン取り入れてイイと思う。
 

 
ただ、食べ放題メニューのような前払いサービスにおいて、やっちゃイケナイ事の上位に

【お金が発生しない来店でも手を抜かない】ってのがある。
 


だけど、前払いでお金をもらっちゃっているアフターの来店時に
どうしても、一般のお客様に対する施術より、明らかにクォリティの低い接客と施術をしているケースは多い。
 
 
人間ですから、当然心理的にはそうなって当たり前だと思う
人間ですからね、好き嫌いもあるし損得で物を考えるのも当然だと思う
でもね、それを目に見える形に出してしまっては、絶対にイケナイ。
 
 
 
実際にAさんのケースは、雑なカラーリングが招いたダメージだと私は断言する。(施術の様子が目に浮かぶわ!)
 

さらにカラーリングだけでなく、カットもそう。
明らかにカウセリング不足のカットだったことも、断言できる。
 
 
 
ここで少し考えてみよう。
 
 
お客様は平等である。
これはどの商売でも言われ続けていること。
 

でも、実際は平等ってワケにはいかない。

平等、不平等こういう話はまた別のコラムにして掘り下げて書く予定なので、ここでは割愛しちゃうけど
 
完璧にどのお客様も平等でやっていたら、そのお店は間違いなくつぶれます。
 
ただもちろん、お客様に不公平感を感じさせては絶対にいけないし
基本的には平等でなきゃいけないんです。
 
まぁこの辺の私の言いたいことは、分かってもらえると思いますが・・・
 
 
 

2週間に一度来店されるAさんは6カ月で12回の計算になる。
 
以前の美容院では5万円前払いだから、6か月の売り上げは多くても少なくても5万円。
一回当たりの単価は5000円を切ることになる。(12回で¥4167)
 
この単価はおそらく都心部の美容院からしてみるとかなり安い。
 

 
結果としてAさんは安いお客様になってしまっている。
安いお客様なので、軽んじられた施術をされてしまっている。
 
 
Aさんはリタッチが気になるから、単純にその周期になっているだけで
別に染め放題でお得だから、2週間ごとに行っている訳じゃ全然ない。

むしろファッションが好きで、美容院を楽しみにいらしているようなそんなお方。
実際に裕福な暮らしをしている方だと、私は思います。
 
 


そして、そういう食べ放題型の割引サービスのないティアットでは、
こちらAさんは2週間に一回いらっしゃる【ロイヤルカスタマー】
 

あからさまな、エコひいきはもちろんしてませんが
頼まれてもいないヘアケアまでもしてしまったりしてる。
(良かれと思ってやってるわけですが。。)
 
 

 
同じお客様で、同じカラーカット
同じ頻度で来ているのに、この差。
 
 
「うちは食べ放題やっているけど、そんなことしないよ!」
っていう声が聞こえてきそうだ。



 
しかし実際に、今回のAさんのケースはまさにここに原因がある。
 
全員が全員そうじゃないと思う。
いつもいつも軽んじた施術をしてたりはしないと思う。
だけど毎回じゃないにしろ、少しずつの蓄積がAさんの髪に溜まったからああいう結果になった。
 
 
 
お客様目線で見れば、私達美容師の施術というのは
そこまで店舗ごとに、かけ離れた事をしていないだろうと考えている。
 
だったら、「金額的にもお得な美容室でいいじゃん」
って思うのは至極当然でしょう。
 


私だって雑な美容師など存在しないと思いたい。
1000円カットには所詮1000円分のサービスしかない、なんて思いたくない。
 
同業者を必要以上に貶すのは嫌いです。
 



 
だからこそ、もうちょっとだけ手を抜かない施術接客をしましょうよ。

そりゃあ様々な状況下で、接客の順番や施術に優先順位をつける事は私にだってよくある。
 
 

でも与えられた条件の中で、最善を尽くすのが髪職人であって
 
その髪職人を支持してくれている人達の髪の毛は
少しでもさわり心地が良い方が、イイに決まってるかんね。
 
 
 
 
 

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HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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