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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by 仲野 蓮 - 2011.06.27,Mon

先日私の友人(女性)が、転職した職場が忙しすぎて

 

「いまの職場って、私いつもお昼一人で食べてるんだよ

 そんなのってありえないでしょ?!」

 

と、怒りの言葉を口にしていた。

 

 

まぁ忙しいから、誰とも時間を合わせられないってのは

良く伝わってくるし、ランチを一人で食べるのがつまらない

ってのも、理解は出来る。

 

が、私達美容師の業界、特に都心部の美容院では

むしろ誰かと一緒にランチを食べる事の方が珍しく

普通の時間に三食食べている人間はあまりいない。

 

 

特にお昼ご飯(ランチ)は夕方くらいにとるパターンが多い。

 

 

これは、まず店舗の営業時間の問題もあるが

何より、一番お店が暇になりやすい時間帯が15~17時で

その時間帯が一番時間が取りやすいってのがある

 

 

また都心部の美容院では10時、11時開店という

昼に近い時間になってから営業開始の為

12~13時くらいにお昼を食べてしまうと、

夕飯まで持たないという理由もあったりするわけだ。

 

 

また食べるタイミングも

手のあいた人間から順々に食べているパターンがほとんどで

誰かと一緒にランチを食べるなんてまずない。

 

そして完全予約制の店舗でない限り

飛び込みで来店されるお客様がありうる状況で、

あまり長時間外に出歩いて食べに行く人も少ない。

 

つまり美容師はランチタイムにお昼を食べる習慣がない。

 

 

そんな訳で、地元に根付いているはずの美容師という職業なのに

実は全然その土地のランチメニューに詳しくなかったりする。

 

それどころか、ランチするっていう概念すらなかったりするのだ。

 

 

 

私の会社ティアマットの社員達も(営業時間11:00~22:00

まず1213時台に昼食をとっている人間はおらず

これを書くにあたって理由を聞いてみたところ

 

やっぱり『夜までもたないから。』や、

『お昼にはまだお腹が空いてない』っていう

 

まさに上にあげた一般の都心部美容室パターンに当て嵌まる。

 

 

まぁうちの場合は遅番だと出勤時間が13時なので

遅番の連中はお昼を食べてから来ているのかもしれないけどね。

 

 

 

私は元々絶食と徹夜が出来ない体質でして
特に食事は、お腹がすくと頑張れないという困った性分で
どんなに忙しくっても、なんとかして食べるようにしてる。

 

が、やはり混雑の凄まじい時間帯や曜日もあって

 

そういう日なんかは、パーマ待ちのほんの短い時間を駆使して

大急ぎでお弁当やおにぎりをかきこんだりする事もある。

 

ハッキリ言ってこういう食べ方をするのが

良くない事は分かっているのだが

そうでもしないと忙しい日に食事をすることなど出来ないのだ。

 

 

私達の業界では、お昼を抜く人も多く

一日一食しか食べない人間も少なくない。(お金もないし)

 

私も修行時代の若い頃そうだった。

 

 

忙しそうにしている先輩を差し置いて

自分だけ先に何かを口にするのも躊躇われた変な時代でもあった。

 

昔から比べたら少しはマシになったかもしれないけど

まだまだ改善しなければいけない、この業界の悩みでもある。

 

 

 

人数に余裕を持って営業している店舗はともかく

にみんなギリギリの人数で働いているのが一般的な美容業界。

 

ハッキリ言って平日の昼間はともかく、混雑時はどうしようもない。

 

 

もしスタッフ全員がお昼ご飯を決まった時間に

きちんと取れるようにしようと思えば

 

会社規模の意識付けが必要になってくる。(昼休みを作るなど)

それを励行している店舗や企業は恐らくないだろう。

 

 

もし本気でやろうと思えば、

規則を作って半強制的にやらなければきっと決行できない。

それだって、遵守できないくなるとこも絶対に出てくる。

 

【時間通り、お昼ご飯を食べる】と言う基本的な事でさえ

大掛かりになってしまうのが美容業界の辛いところだ。

 

 

 

私は三食キチンと食べる事が大事だともちろん考えてますが

それが難しい業界であることも、身をもって知っている。

 

 

だからこんな事を提案したい。

 

 

まず朝食に関しては会社に着く前にとる事が前提だが

お昼に関しては、時間帯だけを決めて(例えば15~17時)

なるべくその時間に少しだけでも取るようにしてみたらどうだろう?

 

 

普通の会社員の時間帯とはずれてしまうけど

一応三食サイクル通りにとることも可能なはずだ。

 

 

もしそれすら難しいのなら、飴玉でもいい

何かを口に入れる事が大事。

 

普段からその時間帯に食べる事を意識づけると言う事。

こういう習慣がとても必要なんじゃないかな、と私は思う。

 

 

もし出来るなら、一般的なお昼の時間帯にも

おにぎり半分でも良いので、口にする事。

 

 

これは人間の体内時計を整える為。

本来なら、ここが一日の二食目の時間だよ。
と、体内時計に知らせる為だ。

 

 

実際に一日の食事の回数は5,6回がベストだという

独自のエビデンスを元に、力説する研究者もいたりする。

 

それが正しいのかは別として

食事の回数が、3より少ない方が健康に良い

とは、私はどうしても思えない

 

 

そして夕食は、遅い時間なら食べない人も多いかもだが

少量でもなるべく取ってもらいたい。

 

もし帰宅が遅くなるなら、逆にお腹いっぱい食べてすぐ寝ると

逆流性食道炎の原因になったりもするし

少しでも寝る時間から離して食事をする事を奨めたいので

食べてから帰宅することをお勧めする。

 

 

夕飯は極力食べよう、次の日が俄然楽になるよ。

 

 

 

元々偏食になりがちな美容師という職業の中、

私は比較的時間通り規則正しく食事は出来ている方で

 

平日であれば、普通のランチの時間にお昼を食べる事も多く

 

○○ラーメンのチャーハンが最高だとか

△△ネパール料理のマトンカレーがうまいだとか

 

それなりに赤坂界隈のランチ事情は知っていたりする。

それはもう比較的自由な時間を取れるようにしてくれた社員達に感謝!

 

 

 

ランチメニューってのは、基本的にその飲食店の

ディナーの宣伝になっている場合が多く

金額も随分とリーズナブルだ。

 

私達が顧客とするほとんどの人が、

その時間に食事に出てる訳でそのお客様になる人間達が、

どういう風な昼食を取るのかだって興味がある。

 

 

 

業界の特徴として【ランチする】難しいのはしょうがないけど、

私はなるべくその時間を取れるようにしたいと思ってる。

 

長くこの業界で働こうと思ってるから、

体調管理という意味でももちろんだけど

 

 

なにより、色んなお店のランチメニューってのを知ってくると

食事に出るのが楽しくなるよ。

 

もしカットに来た友達が、ランチタイムのちょっと手前に仕上がったら

 

 

『一緒にランチ行こうよ。どこそこの□□が美味しいんだぜ!』

 

って言える店があるといいじゃん

 

 

 

 

食事は楽しむモノ

 

 

楽しめる事は一個でも多い方が良いと思いませんか?

 

 

 

今日はこんなお話でした。

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Posted by 仲野 蓮 - 2010.08.02,Mon
以前のコラム『美容師の個性』にもちょこっと書きましたが
私達の業種は服装に関してはかなり規制が低い。

2:美容師の個性 
http://lenstly.blog.shinobi.jp/Entry/5/

 

それはファッション業界というところで勝負している人間が、型にハマってしまっては良い仕事ができない!

ってのがあるのだと私は理解している。

 
が、ファッション業界に身を置くからと言って
どんな格好、髪形でもいいのか?
 
って言われればそれは当然NOと言わざるを得ない。
 
 
たまにファッション業界はアートの世界だと、勘違いしている輩がいるが、
ファッション業界そのものはアートなどでは決してない。
 

確かに、ファッションそのものはアートかもしれない

が、そこで商いをしている以上は
私達は芸術家ではなく、ファッションという商品を売っているのだと意識しよう。
 
 
芸術というのは、
周りの人間達から認められて初めて芸術作品と呼べる
 
 
シャッターにスプレーで落書きをするバカな犯罪者共が
それをアートだ!と言うけど、それが認められないのと一緒。
 
 
美容師はファッション業界であり、サービス業であり、第3次産業である。
 
産業である以上は社会人として最低限の装いは求められて当然
人を不快にさせるようなファッションは避けなければいけない。
 
 

私も若かりし頃、髪を青く染めるのに非常に凝りまして
(和人の髪を奇麗な青にするのは結構大変)
青く染めた髪の毛をモヒカンにして立てたりしてて
 

その髪形は元々強面の私になかなか似合ってたしく、美容師の仲間内には大好評だったんだけど、

当時の店長先生のお客様に『あの子怖い』と言われて、その髪形が禁止になってしまった事がある。
 


当時の私は、ナンダヨーってふてくされてましたが
接客される側の人に【怖い】って言われてしまえば
それをお店としては許容するわけにはいけない。
 

それが個性とマナーの境目なんだと私は思う。
 
 
 

また夏大好き人間の私は、海も大好きだけどプールにもよく行く。
 
そんなプールや温泉施設にいくと、たまに包帯やテーピングを腕や足に撒いている人間がいる。
 
最初は怪我でもしてるのかと思ったら、どうやらタトゥーを
隠すために腕に巻いて見えないようにしてるっぽい。
 


ダサイ! ダサスギルゼ!!

 

最近のプールなどの施設では、刺青禁止のところも多い。

当たり前のように入れている国も多くあるのは、私も理解してます。



実際に私の義理の弟はアメリカ人で、体中にタトゥーが入ってる。
私はそれを当たり前のように受け入れてるし
 

自分が通っているスポーツクラブは、外国人が多いのを考慮して
刺青がオッケイなのもあってか、全身和彫りの人も来ている。
 
 
それは本人達の意志でやっているので、私はまったく否定しない
(実際に全身和彫りの人の立ち姿は見事としか言いようがない)


が、残念ながら現在にっぽんでは、あまり良いイメージを与える事が出来ない。
 
 
 
文化が違うんだからしょうがない
 
マリファナおっけいな国があるんだから、
にっぽんでも問題ないでしょ?

 
などとふざけた理論が通らないのと同じ。
 

 
外国人はともかく、

もともと刺青を入れる人間達は
それが周りにどういう印象を与えるかを、
キチンと分かったうえで
彫り物を入れているので、今さらそれを万人に認めてもらおうとは思ってません。

その辺はキッチリ弁えてるのが勇ましい。
 
 

遊び感覚で入れて、禁止される場所では隠して、ちょっと敬遠されると

「これって個性だよファッションだ」と言ってのける



そんな中途半端な個性なら最初からやるな!

と私は言いたい。

 
 
それはグロッキーな印象を与えるかもしれないモノ。
 
接客業に務めるのであれば、それなりの覚悟が必要であると言う事。

中途半端に隠すようなモノを、個性なんていうナンパな精神が許せない訳だ。
 

 
もちろん刺青タトゥー大好きな人間もいるだろう。
そういう人の集まるお店だって沢山あると思う。
 


誤解しないでもらいたいのだが

こうは言っているけど、私自身そんなに嫌いなわけじゃない。
どちらかと言えば好きな方だ。
 

ただ言いたいのが、中途半端に個性とかファッションとかを口にして、
我慢することをしない言い訳にしてほしくないということ。
 

 
これは以前にも書きましたが
 
一人でやっている店ならともかく、いくら本人に似合っているからと言って
見る人に強くマイナスのイメージをもたれるようであれば、それはノーと言わざるをえません。
 

 
全員に好かれるのは無理でも、
全員に受け入れられるのは可能だと思う。
 

本当にこれが社会人としての最低ルールなんだと思う。
 
 

よく亭主改造計画とかで、出てくるスタイリストさんの言葉を借りると

 
「ダサい旦那さんを変えようと思ったら、
まず仕立てのいいスーツと靴を着せなさい」

と、アドバイスをするそうだ。


 
なるほど『病は気から』じゃあないですが
格好をキチっときめると、気持ちが引き締まるのはよく分かる。
 

 
【ある程度、服装の乱れは心の乱れというのはあるのだろうと思う。】
 


中身が伴わず、格好だけつけるのはカッコ悪いけど
恰好をキメテ、気持ちをシャキッとさせるために、格好から入るのはいいのかもしれませんね。



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Posted by 仲野 蓮 - 2009.08.17,Mon
けっこう一般の人達は勘違いしてる人って多いかもだけど
美容師免許を持っているからといって、上手にカットできたり接客が出来たりするものでは決してない。
 
 
美容師は美容師の免許を取得してから、修行が始まるのであって
免許取得は美容師人生のスタートでしかないのだ。
 
 
だけど、前々からここで書いているように辞めて行く人が多い

その辞めていく人のほとんどがアシスタントと初級技術者。
実に30歳までに80%が辞めていくというデータがある。

それはやはりこの世界の面白さと、大変さを秤にかけたときに、
面白さを勝たす事が出来なかった残念な結果だと思う。
 
 
しかしそれは仕方のないことだし、
楽しさを教えてあげれなかった
私達先人美容師のセイとも言える。
 
 
 
世の中には今現在自分がやっている仕事を、
100%満足して生活できている人は少ないかもしれないね。
 
 
美容師を辞めてしまった後、美容と関係のある仕事に就く人もいるだろうし全然関係のない仕事に就く人もいるでしょう。

また、もう一度学生に戻り違う専門職を目指す人間もいるだろうし、大学を目指す人間もいる。
 
 
 
ただ、何となくうちらの美容業界は一度離れてしまうと
もう二度と戻れなくなってしまう業界のようなイメージが働いている人間にはある。
 
それはもしかしたら【メインで働けるピークの短い業種】である。
と言う事実と関係のある事なのかもしれないけれど、

一度美容業界から離職して、もう一度美容業界に戻ってくる人間も実は多かったりする。
 
 
そこで考えてほしい、美容師という免許には更新がないのだ。

一度取得した美容師免許は返還する義務も無いし一生モノなのだ。
持っているだけじゃなんの意味のない免許かもしれないけど、
 
もう一度美容師として仕事がしたい!と考えたならいつでも復職できるのが
美容師と言う仕事のメリットでもあるという事なのだ。
 
確かにブランクと言うものは、簡単には埋まるものではない

けど修行をやり直す気さえあれば、意外と門戸の広い業界であることも忘れてはならない。
 
 
 
もちろん、都内の有名大型店などに新卒の美容師たちに交じって
年下の先輩たちに使われながら修行するのは色々としんどいと思う。
 
 
でも美容室と言うのは、そういうお店ばかりじゃないよね?
 
何といっても、この業界の70%以上が2人以下のサロンなんだから。
 
 
 
ちなみにうちの社員(来年の新卒も含めて10名)の中で
一度美容師を離れたり、一度社会人を経験してから
美容学生に戻って、改めて美容業界へ進もうとしている人間が2名いる。
 
 
一人はいよいよ技術者デビューする直前まで来たけど、

現在28歳
ブランクありきの復職だったから、ここまで来るのに
心身ともに新卒の子よりも苦労したなーって見てて思う。
 
 
美容師になるべく入る美容学校には、美容がやりたくて来る志の高い子と、

大学にいけるだけの努力もする気も無い、
だからと言ってすぐ働く気も無い。
って子も混じっている。
 
もしかしたら、残念ながら後者のが多い現在かもしれん。
 
これは以前も書いたよね。
 
 
 
そんな中、一度美容師を離れもう一度仕切りなおそうとする彼らを見て感じるのは、【自分を楽な方へと逃がさない強さ。】
 
もう無駄にしないぞ!

て言う信念を感じる時がある。

 
私はそんな彼女達を雇えて良かったな。と素直に思う。
 
 
 
ブランクはあれども、もう一度仕切りなおそうとしている人間こそ雇用したい。

そう考える経営者も絶対に多い。
 
 
 
ただし、何かがイヤで一度美容業界を離れたのであるのならば、
何がイヤでその職を離れたのかを、自分で納得できるように消化できなければ

きっとまた同じように、美容業界についての不満や悩みが出てくるだろう。
 

だから、それを消化してその先に進むぞ!

 
と、言う気持ちになれれば前向きになれるはずだし
前向きになれれば、以前は感じれなかった楽しさも沢山見えてくるに違いない!
 
 
 
一度離職をして、再びこの業界に戻ることは
みんなが考えるほど敷居の高いものではない。
 
遠回りした時間は、確かに惜しいかもしれないけど、
その遠回りを知っている人は、無駄に時間を消費しない。
 
 
そこで言いたい。

 
前を向けるならブランクなど気にするな!
 
 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.29,Fri

二年制になって美容専門学校をでた生徒の約半分が美容師にならない。

 

さらに美容師の80%が30歳までに離職するという現状がある。

 

これは一体どういう事なんでしょう?

 

 

美容師になる為には必ず美容学校をでなければいけません。

資格を取る事の条件に美容学校を卒業と言うのがあるからです。

 

大検や自動車免許一発試験(正式名称は知らぬ)はなく

絶対に美容学校と言う物を通り抜けなければ
免許試験を受ける資格すらもらえません。

 


二年制になって一年制の頃より授業料が約3倍になりました。

私の卒業した学校は年間100万から300万へ

さらに授業料以外でかかる消耗品を含めると、とんでもない数字になります。

 

でも辞めていく人が多い。ならない人が多い。

 

 

意欲に燃えて世界に入る人ほど、現実とのズレに悩み辞めていく人が多いのは

ある意味仕方がないと言えますし、

志す全ての人が、同じようにずっと辞めずに残っていると

それはそれで市場が崩れてしまうので

もしかしたら、今のこの半分が就職せずに80%が辞めていくってのが

この業界の適正人数だったりもするのかもしれません。

 


少し話が脱線しますが、

先進国では一応その人の能力を測る指針に学歴を用います。

なんでもかんでも受験勉強を最優先するのはおかしいと思いますが、

中学生になり受験戦線に乗った瞬間から一応は

 

勉強する>>成績を上げる=優秀な生徒とされます。

 

勉強しなさい、成績を上げなさいってのが前提である世界ですから

その成績を上げる事ができた、やりなさいって言われる課題を終了させた。

って言うのは忍耐の証でもあり、努力の証明でもあるわけで

そこを評価するのはまったくもって正しい事と言えるでしょう。

 

受験勉強だけでなく、医師免許や司法試験など

それなりに勉強(机に向う)をして成績をあげなければ取れない資格

というのも上の学歴と合わせてそれで良いのだと思います。

 

それなりの忍耐をしてきて成果を上げた人にこそ報われる

そんな世に言うエリートな職業とも言えます。

 

 

美容師はと言えば

私がよく口に出し考える事なのですが、

美容師ってのは偏差値45の世界でバカでもなれる職業である。

 

バカって意味を文面通りに解釈しない人がこれを読んでいると期待し、

あえてそのまま書きます。

 

学歴はほとんど関係なく、言ってしまえバカでもなれます。

もちろんバカでは勤まらない仕事でもあるので

学歴がない=バカではないってのが大前提です。

 

 

美容学校には美容がやりたくて来る志の高い子と、

大学にいけるだけの努力もする気も無い

だからと言ってすぐ働く気も無い。って子がいると思います。

 

現状では残念ながら後者の方がもしかしたら多いかもしれません。


 

お金だけは沢山かかりますが、試験の内容のレベルはかなり低い国家試験。

これではなかなか美容師自体の質が向上する訳もありません。

 

もちろん勉強の過程でこの業界の面白さを知る人間も少なくないと思います。

実際に私がそうでした。

 

スタートはともかくとして、やってみてやりがいのある業種ですし

この業種を極めていこうとなっていってくれれば嬉しい。

 

 

10年くらい前の美容師ブームの時、当時高校生くらいであった子達が

進路を決める時期に、美容学校の二年生が始りました。

 

 

当然学校側は定員数を増やし、授業内容を増やし

教材を増やし、授業料をあげました。

それでも美容師志望の数が定員をうわまり、都内美容学校には入れず

当時少しだけ美容学校にコネのあった私は紹介状を書いたりした。

 

あれからすっかりブームは下火になり、今では二次募集三次募集が

あるのも珍しくない状況になりました。

 

一度定員を増やしその時に体制に変えてますし、学校も経営です。

増やした定員を補填しようとすれば、

当然あまり選ばず生徒を入学させることになりますよね。

 

そして職業訓練からは程遠い国家試験の為に費やす美容学校時代。

免許が薄っぺらになるのは当たり前といえば、当たり前ですよね。

 

 

 

例えば医者の世界で、医者が他の医者の施術をあーだこーだ言う事って

あまり聞きませんよね。 同業を必要以上に貶さない。

あるのかも知れませんが、少なくとも私達一般人は耳にしない。

 

それが必ずしも良いとは言いませんが、

 

うちらの世界では横のつながりが

かなーり薄いと感じるのは私だけでは無いと思います。

 

それは自分達美容師自身が、自分達の仕事は参入しやすく

免許そのものに価値がないと考えているからでは無いかと私は思います。

バカでもなれるって事です。

それもあるから、特に若い美容師は「オレは、オレのところは」って

なってしまうのではないかと思います。(みんながみんなじゃナイですよ)

 

 

ちょっとのコラムでも書きましたが、先日また教壇に立ってきました。

独立開業と美容室のマーケティングの話をしましたが

授業の初めの頃は、なんだこの仲野ってヤツは?

って顔をする生徒さんも何人かいました。


 

もちろん途中からは姿勢が変わってくるのですが

最初っからその突っかかって来るような視線は、

絶対にマイナス以外の何物でもないと私は思った。

 

全員が全員そうな訳じゃない。

でももうちょっと姿勢を正して聞くべきかなって思った私もいた。

 

 

情報をもらえる時は真剣に貰い、もらった後取捨選択すればいいのに

ってそんな事を考えたよ。

 

今年面接した新卒の子の話では、やっぱり有名店志望の生徒さんばかりらしい。

もちろん有名店に入るって事は大変だし、ステータスも高く

他の店では学べない事も多いと思う。

 

ただだからと言って、そういうお店に入ろうとばかり考えずに

もうちょっと、自分の将来のビジョンと重ねて

進みたい方向に沿っているかどうかを考えればいいのになって思う。

これは美容学生にばかりに限ったことじゃないけどね。

 

有名店のブランドに頼らずに自分というカラーをもっと

大切に育てて欲しいと思う私がいる。


 

もちろん最初は修業修業の毎日になるから

そんなに将来の事ばかりを気にする事はないと思うけど、

10年20年と生涯の職業にすると考えるのであれば

少なくとも50歳になったときの自分をイメージして、今を生きて欲しいと思う。

 

私のコラムを読み続けてくれている人は、

ただ漠然と【将来は独立開業して】なんて目標など

美容師人生の達成になんか、

ぜーんぜんならない事を理解してもらえていると思う。

 

 

その先がとにかく先細りになりやすい

ピークの短い職業だと頭に置きつつ、

この業界で生き残っていくためにはどうしたらいいのか?を考え

自分なりの突破口を築ける

 

そういう逞しさを持ってほしいと思う。

 

 

 

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.03.12,Thu

私はたまに美容学校の授業の教壇に立つ事が有ります。

 

決してえらそーに授業をするわけではないのですが、

一年目はこういう事するんだよーとか 面接ではこんな所をみてるよーなどなど

最近では雇用する側の話をして欲しいと言われる事が多く

去年も何度か生徒の前で話をさせてもらいました。

 

そこで最近話題にしたのが『個性』ってものの在り方

ゆとり教育のセイなのかどうなのかは不明ですが、

最近の若い美容師(美容師だけじゃないのかもしれませんが)は

個性って事の意味を履き違えている人が目に付く気がする。

 

 

勘違いしてはいけない。 その人の個性だからって言って

なんでも許されるわけでは無いという事。

ルールを守らない事と個性を大切にする事は一緒じゃないよ?

 

 

美容室コミュニティの掲示板とかを見ていると、

 

【ジーパンダメって言われました。どう思います?】

 

みたいなトピックスに、「そんなサロン辞めちまえ!」

とか、「今どきそんな古い考え方のお店なんてありえない!」

とか、そんな書き込みが目につきます。(もちろんそうでない人も多い)

 


そのジーパン云々ってのは私はどちらでもいいと思うけど

自分のしたいスタイルとその会社の求める社員のスタイルが違う時は

往々にあって、ファッション業界だからって何もかも許されるわけではないと私は思う。

 

ちなみに、ティアマットではジーパンをはじめファッションに関しては

完全に個人任せで、今まで特に何かを禁止した事はない。

あ、でも刺青は禁止です。

つか、最初から入社させません。

これについて反論してくる人もいるかもだから、別の機会に書く。

 

 

 

 

私目線から一つ。

 

個性ってのは誤解されやすいもので、

目立たないってのも一つの個性だったりもします。

全員が奇抜であるなら、

そのサロンのなかでは「変わってる」になりますよね。

 

 

私の考える美容室運営で、意識する事でもあるのですが、

「スタッフ全員がそろって並んだ時にどう見えるか?」って事。

それは皆を統一するという意味ではなく、

どうしたらそれぞれの持ち味を協調できるようになるだろう。と言う事

 

 

たまに私も目についた社員に

「もうちょっとこういう感じの髪型(服装)にしてみたらどう?」

と、意見する時があります。(決してイヤミとかじゃなく)

 

こちらからみて、もうちょっと強めパーマスタイルの方が

その子の普段の服装と合うのになって思えば

それとなくアドバイスしますし、

根元のリタッチ(黒い部分ね)が目立ってくれば、そっこう染めさせます。

根元の黒いのがでてきている美容師なんて許しません (゜д゜メ)

 

美容師が美容師らしく振る舞える場所と環境を作るのが

そのサロンの長の仕事だと私は考えます。

 

もちろん私の好みも大きく繁栄される訳でもありますが・・・w

 

 

さらに言うと美容師はアーティストではありません。

求められる範囲と材料の中で喜ばれるものと時間を提供する

髪職人だと私は認識しております。

 

 

一人でやっている店ならともかく、

いくら本人に似合っているからと言って

見る人に強くマイナスのイメージをもたれるようであれば

サロンの長としてはノーと言わざるをえません。

 

 

全員に好かれるのは無理でも、

全員に受け入れられるのは可能だと思う

 

私は若かりし頃(今も若いけど)この辺のバランスというか

世間と自分との狭間に随分と悩んだ事があります。

 

 

悩んで客観しようとしてきたから、自分に甘いだけで

それをしようともしない人間が気になるのだと思う。

 

 

 

来月、また美容学校の授業に出る予定です。

今度は平成生まれの美容学生たちの将来に対する意識が知れたらな。

って思ってます。

 

テーマはずばり「美容師の将来性」

 

みんな漠然としか持っていないと思うんだけど

独立開業を目指したい若者がどれくらいいるのか?

 

また、それをどれくらい具体的にとらえているのか

私もそうだったように、おそらく開業するまでしか頭にないと思うけど、

今回はその先の話を少しして、現状を知ってもらえたらな~

ってそんな話をしようかと思ってます。

 

 ではでは

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HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

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