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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by 仲野 蓮 - 2010.10.22,Fri
「アシスタントの仕事ってなんでしょうか?」
 
 
仮にこんな質問があったとする。
 
・掃除や開店準備、閉店片付け
・パーマやカラーの準備
・買い物や両替など、お店の外へ出てのおつかい
・チラシ配りやポスティングなどの集客作業
 
そしてシャンプーやカラーリングなどの技術者のサポート。
 

 
アシスタントとは
お客様から直接技術料金を頂く事の出来ない修行中見習いの身
 
一般的に考えられているアシスタントの仕事のイメージってきっとこうだと思う。
 

 
でも上にあげた仕事はアシスタントだけの仕事では決してない。
 
技術者も、もちろん店長も社長もやるべき仕事である。
 
 
だって上の仕事が出来たうえで、さらにそれ以上の仕事ができるから
アシスタントよりも多くのお給料をもらい、アシスタントよりも良い待遇で処されるわけだ。
 
こんなの当たり前のことのハズ(私はそう思う)
 
 
『シャンプーは下のアシスタントの仕事だろ?』
『電話はアシスタントが出ろ!』
『お昼の買い出しは、休憩時間に全員分買ってこい』

 
などなど、当然のように口にする技術者がたまにいる。
私が修行した会社にもいた。

だけどそれは絶対に間違っていると思う。
 


確かに接客をしている技術者が、手の空いているアシスタントに色々モノを頼むのは正しい。
 
アシスタントの教育の為に、シャンプーやカラーリング
つまりカット以外のサポートをやらせるのは正しい。
 
面倒に感じがちな作業を沢山やらせるのだって間違いじゃない
全ては経験になるから。

 
 
が、それを押しつけて自分はサボっているようではイカン。
 
でもそういう先輩はきっとどこにでもいる。
 
 
『○○さんはやりたくない仕事を、下に押し付けてサボってる。』
こんな風に思われてしまったら、教育も何もあったもんじゃない
 
                
こんな事を言う下の人間は、なってないとも思うが
こう思われてしまう○○さんにも
まったく非が無い訳ではないと思う。
 
上に立つ人間は、
サボっているように見える仕事をしてはイカンのだ。
 
 
教育と流れ作業は違う。そしてアシスタントは小間使いじゃない
これは絶対に意識しなければいけない。
 
 
 
私もそれなりの社員がいる美容室のオーナースタイリストとして、手の空いているアシスタントがいる状態で、アシスタントも出来る仕事を、全部一人でやってはいけない場面がある。

 
たまに私が自分でお客様のシャンプーに入る事があると

お客様から『蓮さんもシャンプーするんですね』
 
って言われたりする

 
その時必ず言うのが
 
「自分で全部やるのが面倒だったり嫌いだったりしたら、わざわざ開業して小さな店なんか出店しませんって、全部出来るから一人前なんですよ。」

 
私はたまたま、店舗を拡張出来て人も増やす事が出来たから、自分のサポートをしてくれる人間が増えただけ。

元々は開店準備から接客施術、そしてレジ締めまでが1日の仕事

それが一人前の技術者の仕事だと思ってる。

 
 
基本的にお客様は、ほっとかれるのを好む人などいないし
出来るだけ自分に時間をかけてほしいと思っている。
 
 
ただ、大型有名サロンなどでは、技術者にカリスマ性を持たせる事で
お客様に信頼を得させようとする経営方針もあるので、一概に括る事は出来ないが、
 
本来なら技術者が出来る限りそばにいてあげる方が喜ばれる。
 
 
これは美容業という商売の基本だと思う。
 
 
 
では技術者(スタイリスト)の仕事ってなんだろう?
 
 
お客様とカウセリングをして、希望されるスタイルを作り料金を頂く。
 
リピーターとなる顧客をつけ、売上に貢献する。そして未来の戦力となるアシスタントの教育。
 
 
この2つは技術者として最低限の仕事だと私は思う。
 
そしてその教育の部分の意識に欠ける技術者は、技術者としての仕事の一部がこなせてないことになる。
 

アシスタントの見本になるような、技術接客集客がこなせないてないなら、それは一人前の技術者とは言えないと私は思う。
 
 
アシスタントの居ない技術者オンリーの店舗だとしても、
技術者だって二人以上居れば、お互いに技術や接客術のすり合わせがある訳で

後輩を育てる事が嫌な技術者は、自分一人が接客する店舗で働くべきだろう
 

それだって十分意義のある事だし、
日本における美容室のほとんどがそうだ。
 
 
 
このコラムで何度も言ってますが、美容師はアーティストではない
ヘアスタイルというものを商品にしている髪職人ですからね。
自己満足だけではいけない。
 
そして職人も自分一代で終わらせようと考えているなら兎も角、
次世代の戦力もきちんと育てないといけない。

自分一人ではどうしたって限界が訪れる。
 

世代交代がうまくいかないところに、未来はない。
 

 
ではアシスタントの仕事ってなんだ?
 
その店舗の環境を快適な状態に整える事
 
 
この一言に尽きると思うんだが、どうだろう?

もちろんこれが示す意味は、とてもとても広い。
 
 
私が今まで見てきた美容室で、混雑する店内をコントロールしているのはお客様にかかっている技術者じゃない。
 
はっきり言って忙しい技術者は、他の技術者の施術進行状況など把握できぬ。

 
美容業務に携わらずに、スタッフをコントロールする、タイムキーパーのようなポジションを置いている店舗は少ない。
 

そうなってくると技術者全員の予約状況や、次に空く席の準備全ての状態が見れているのは、

店舗の全体が見れているチーフアシスタント、もしくはシニアアシスタントチームである事が多い。
 
 
 
快適な店内は間違いなくアシスタントが作る。
 
店舗に流れる時間はアシスタントがコントロールする。
 

技術者が店舗の看板であるなら
アシスタントは店舗の顔であり色である

 
 
アシスタントの存在が店舗のイメージを作る。
 
 
私はこう考えるんだがどうだろう?
 
 
 
 

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プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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