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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by - 2024.05.19,Sun
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Posted by 仲野 蓮 - 2009.07.22,Wed

「なぜ美容師になったの?」とはよく聞かれますが、

「なぜ独立開業したの?」とはあまり聞かれません。

 

それは【美容師の将来ってのは、独立開業が夢である。】

と、そう考えている人が多いからなのだと思う。

 

もちろん私は独立開業だけが、美容師の生きる道だなんてまったく思ってないし、

むしろ最近では開業以外の美容人生の方を薦めたりもしてます。

 

 

開業する理由は人それぞれ

 

私は自分が勤めたいと思える美容室がなかったから。

付いていきたいと思える先人が居なかったから開業した。

 

 

開業した人であれば必ず知ることになる事なんですが、

雇われていた時の(特に大型店)自分の指名客の数ってのは、実は全然自分の顧客じゃなかったりする。

 

自分ブランドのお店になると、お客様ってのは案外ついてこなかったりするもので

例え元々務めていたお店と同じ駅で、ほんの少し駅から遠い場所に開業したとしても、

自分が期待した数字より足を運んでくれる人は、思いのほか少ないものなのだ。

 

そしてお客様だけじゃない、今まで良くしてくれてた業者さんなんかも

自分ブランドになると結構冷たいものです。(あれぇ?って思ったりする)

 

マーケットが小さくなると事で、いままで当たり前に受けていた恩恵が
なくなってしまうのが独立開業でもあるということ。

 

 

 

「開業前にどれくらいの指名数があれば開業後安心ですか?」

「月200名の指名数があれば大丈夫ですか?

 

などなど、このような質問を受けることがある。

 

 

元々のお店の規模にもよりますが

仮に200名の指名数を捌ける美容室であれば、2~3名でやっている小規模のお店という事はないはず。

 

それなりのスタッフ数を抱えるサロンだと思います。

 

よほど後ろ盾がある人でないかぎり、いきなりスタッフ5名で始められる人はいません。

 

<a href="http://lenstly.blog.shinobi.jp/Entry/10/

"target="_blank">以前のコラム</a>にも書きましたが、この業界のほとんどが

2名以下のサロンであるという現実のとおり

普通自分の力だけで独立開業する時は、資本も店舗も小規模のお店からのスタートになる。

 

人件費もギリギリの人数でやることになるでしょう。

当然、いままでアシスタントや他のスタッフに頼って行っていたサービスなどは省略を余儀なくされる。

 

入客の仕方も、今までみたいにどんどんお客様を重ねては取れない。

また予約も、基本的には完全予約に近い形を取らないとまわせないだろうし、

予約のお客様が遅れてきたり、施術内容の大幅な変更があれば、次のお客様の時間にかぶってしまうこともあるでしょう。

 

そうなってくると、絶対に200名の指名数を捌くことなどできない。

100名の指名だってそれなりに大変な数字になってくる。

 

 

指名数というのは、そのお店のその時の状況でのみ比較できるのであって

その絶対数はどのサロンでも基準になるってものじゃない。

 

実際に規模うんぬん問わず200名の指名をこなすようになるのは、大変な事だろうし、

それだけの指名を受けられるというのは、それなりの実力と人気を要する必要がありる。

 

しかし、小規模のお店で100名の指名数をこなす人よりも

技術人気共に優れているかと言えば、そうではない。

 

 

立地条件や、人数でカバーできないサービスがありつつ

その数字を維持するのはそれなりに大変だということ。

 

 

実は自分の指名顧客と思っていたお客様も

自分だけの顧客ではなく、そのお店の顧客であることが多いという事。

 

開業する前はなかなかそういう事を考えるのは難しいと思うけど、

現実としてこういうモノだ。と言うのは頭に置いておいた方が絶対イイ。

 

それだけ開業した後に自分の顧客たちが足を運んでくれるという事は

とてもとても難しく、そしてありがたい事であると認識しなければいけないのだ。

 

 

「開業前にどれくらい指名数があった方がいいか?」

と、言う質問の答えは

 

多ければ多いに越したことはないが、それを当てにしないで

新しく集客する自信がなければ開業などするな!

 

と、私は言いたい。

 

そして、開業するにしてもしないにしても

本当の意味での顧客を掴んでもらいたい。

 

 

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Posted by 仲野 蓮 - 2009.07.09,Thu

人間は暇なときほどサボる。

 

これを聞いてどれくらいの人がハッとするだろうか?

 

美容室をはじめ、飲食店や宿泊業界など

多くの商売というのは、お客様がそこにいないと商売にならない。

 

だからこそ、お客様がなかなか入りづらい時間や曜日を

工夫して呼び込むようにするのが、商売の鉄則である。

あいている時間に効率よく人を呼ぶ方法は、このコラムでも

徐々に話していきたいとは思ってますが、

各お店ごとにそういうノウハウは持っているのだと思います。

 

お客様商売は、お客様がいてナンボではありますが

だからと言ってお客様のいない時に何をしててもイイわけではない。

 

 

これは知り合いのインドネシア料理のレストランのお話。

 

ランチタイムも終わり、ティータイムの時間帯。

たまたまお客様がゼロになった時間があったそうだ。

どのお店ではたまにそういう時もあるものです。

 

 

その時、厨房にいたインドネシア人の料理人が

お客様テーブルに座って雑誌を読み始めたそうだ。

 

そこで私の知り合いでもある店長がそれを注意したところ、

その料理人は

 

「イイジャナイデスカ、お客もいないんだし」

 

 

これが間違えている事はわかりますよね?

 

 

飛び込みで入ってきたお客様からその姿がどう映るのか。

外国ではアリなのかもしれませんが、にっぽん人の中では通用しません。

 

さらに休憩時間でも無い時間にそれをするってことは

それは息抜きではなくサボるということ。

 

もっとも悪いのは、その仕事に臨む姿勢が良くないということ。

 

 

暇な時間と言うのは、どんなに流行っている店でも必ずある。

その時に息抜きをするのは良いがサボってしまっては

絶対にイケナイと言うお話。

 

 

大型店でよくある光景でこんなのがある。

 

暇な時間になった時に、技術者はスタッフルームにこもってしまい

アシスタントだけがフロアに残り、

やる気のなさそーな様子で、ぼーっと突っ立ってる。

 

なぜ技術者はスタッフルームに籠ってしまうのか?

なぜアシスタントは突っ立ってるのか?

 

 

暇な時間と言うのは疲れるし、暇はさらに暇を呼びます。

 

 

そして小規模なお店でありがちなのが、

暇な時になんやかんやで理由をつけて、早く帰っちゃったり。

逆に大幅な遅刻をしたりとか、お客様の入っている時間だけの出勤を認めたり。

 

これをやっていると、朝一の予約や受付時間ギリギリのお客様の予約を

取るのを嫌がるようになってきてしまうので危険です。

 

 

もちろん、空いている時間を使って買い出しに行ってみたりとか

お店創りのヒントになりそうな場所へ出かけてみたりするのは良いことだし

暇な時に暇を直視するよりは、景色を変えるのも

また新しく気持ちが入りなおして、とても良いことだと思う。

 

 

でもサボるのと息抜きは絶対に違う。

 

だからこそ、私は言いたい。

 

 

暇なときほど仕事をしろ!

 

仕事と言うのは絶対になくならない。探せばいくらでもある。

お客様がいるときは、どうしても優先してできないことを

その時間にするべきである。

 

 

仕事がなくって暇なんだよね~って言う人は

仕事を探す才能がないとも言える。

 

実際に暇な時に、やるべき仕事を探せる人は

いざ、お客様が混み合った時も、スマートに捌ける能力をもつ人が多い。

 

 

暇な時間を暇な時間と捉えずに、

この時間は忙しくなる為の準備の時間だと捉えるのが健全だと思う。

それの方が無駄にしないで済むだろう。

 

時間を無駄にするって事は、何よりも無駄な事。

 

 

暇な時ほど人はサボる。

だから暇な時こそ仕事をするのだ!

 

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仲野 蓮
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職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

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