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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
Posted by 仲野 蓮 - 2009.05.15,Fri

美容師と言うのは、免許はありますが

基本的にこの免許と言うモノは、もっていたからって

カットが上手にできるとか、デザインの優れたパーマが作れるとか

そう言ったものではありません。

 

平たく言ってしまえば、美容師として働いてもイイヨ

って言う許可をもらう事にすぎない。

 

 

多くの美容学校と言うのは、その国家試験の為の施設であり

ハッキリ言ってしまえば学校を出たての免許を持った美容師の多くは

サロンワークにおいてほとんど役に立ちません。

 

もちろん何も業界の事を知らない人間よりは、知識もありますので

覚えることはスムーズかも知れませんが、

一年目の美容師は概ねそんなもんです。

 

これは世の中に沢山いる先人美容師たちはとっくに知っていることですが

社会にでていない美容学生達からしてみると、

就職してから、自分の勉強してきた能力の無力さを

を思い知らされることになります。

 

ここで、自分が描いてきた美容師像と現実の自分とのギャップに打ちのめされ

就職してすぐに辞めていく人間も沢山出てきます。

 


さて、各サロンに就職をしてから実際の美容職人としての

修行が始まるわけですが、ここでの教育と言うのは

美容組合や厚生労働省での規定やマニュアルがある訳ではなく

各サロンの方針に沿った教育システムで行われていきます。

 

つまり、入店したサロン任せの教育であると言う事です。

練習はそこそこに、ある程度出来るようになったら早々と入客させて

実践の中で学ばせていくサロンもあるでしょうし、

ティアマットみたく兎に角、練習に妥協をさせないで

出来るまでやらせてから入客させるところもあります。


どちらがいいとか、

有名大型店の教育が特に優れていると言うお話ではなく

実践教育という分野に関して、美容学校での授業は実践から遠く

就職した後のサロンによってやる事やペースが全然違うのが現状です。

 

これが私達美容業界の技術格差を招く原因の一つになっている事は

間違いないのですが、これを話し始めると今日の話題から

どんどん離れていってしまうので、

これはまた遠くないうちに文章にしたいと思います。

 

 

さて、私が常々思っている事なのですが

美容室での美容技術教育において、技術の勉強は教えるけど

接客やカウセリングのしかたを教えるところは少ないと言う事。

 

確かにパーマを巻くやカラーを塗るっていう作業には

テクニックとデザインの知識があれば比較的容易にできるけど

 

実際に私たち技術者は職人として、お客様と向き合い

相手の望むスタイルと現状の素材(髪の長さクセ、頭の形)の許される範囲で

より完成度の高いものにしなければいけない。

 

 

の四角いスタイルが間違いなくお似合いなので、

黙ってこれに切られてくださいなんて言えるわけもない訳だ。

 

 

三角に切ってくださいと単刀直入に言ってくれる人ばかりではない

 

中には照れくさくって、誰それ(芸能人)みたくして下さい!

って言えない人の方が多かったりする。

 

言われたとおり三角に切りつつ、実はこっちの方がしっくりクルハズと

三角の端っこをちょっと削ったり、角度を変えたりする人は

上手にその人のやりたいスタイルを引きだしつつ、

さらに自分味のスパイスを乗せて美味しく仕上げられるウマい美容師。

 

そして、誰それ(芸能人)みたくって恥ずかしくって言えない人に

 

「うんうん、それって何々さん(その芸能人)っぽいニュアンス

 少し加えてあげると、もっと~さんに似合うかもですね!」

 

って言ってあげられるのが、ナイス心意気の美容師と言えるでしょう。


 

ここで何々さん(その芸能人)みたいな感じですね!って言わないところがポイント

 

 

もちろん、接客の技術と言うのはこれに限った事じゃありません。

 

私は接客をしてるって感覚がなくなるのが究極の接客だと思っていて、

接客接客言っているうちはまだ接客が出来ていないのだろうと思っています。

 

 

開業前にいた大型店で、アシスタントのうちは何でも器用にこなせて

先輩技術者のお客様にも好かれ、文句のないテクニックを持っていた人間が

いざ一人前になってお客様を担当するようになると

途端に自分流を見失い、お客様がつかずに辞めていく人を沢山見てきました。

 

今まで見てきた美容技術者はどちらかと言えば、こっちの方が多いくらいです。

 

 

それは、結局技術の勉強しか教えてもらえなかったからだと思う。

カウセリングの仕方を丁寧に学んでこなかったからだと思う。

 

その人により踏み込んだスタイル提案と納得をもらう技術こそ

インターンから技術者になるまでの過程で一番学ばなければいけない事だと

私は思う。

 

そして、私達教育する立場の人間も技術はもちろんのこと

お客様と接する姿勢や納得を得るための手段をもっともっと教えるべきだろう。

 

 

私は言われた技術しかできない美容師を髪職人として認めない。

与えられた素材と条件の中で完成に近づかせられらない美容師を技術者と認めない。


なりたいを会話としぐさの中から感じ取ることが出来たら、

それこそ本物の髪職人なんじゃないかな。と私は思う

 

 

私もまだ遠いのかもしれない。

でも目指してみる価値は絶対にある。

 

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プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

開業運営メール相談も受けますので
お気軽にどうぞ。

メールはこちら→ren@tiamat.co.jp
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