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美容室開業運営診断士、赤坂の美容室経営者プレイングマネージャでもある仲野 蓮が 偉そうに美容業界の事を語ります。 店舗運営メール相談も受付中:ren@tiamat.co.jp
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Posted by 仲野 蓮 - 2012.02.20,Mon
お客様の待合のディスプレイ棚に埃がたまっている。
先週末に気がついてはいたんだが、誰か気がついてくれるかなー
って思い一週間黙っていた。
 
結局今日の今日まで誰も気がついた様子がないので、今朝の朝礼で一喝!
 
 
『何で誰も気がつかなかったのか?』
 
との私の問いに、一年目の社員が応えた
 
「その場所は自分達があまり入らないから」
 
 
そう、その通りなのだ
お客様の待合というのは、私達サロン側の人間がなかなか立ち居る事のない場所。
 
だからこそ、そこの掃除がおろそかになってしまう。
当然と言えば当然の事。
 
 
私はよく社員達に言います。
 
『お客様目線に立って考えろ』
『自分達視線を景色にするな』
 
これがどういうことか?

 
お客様目線に立って商売をするという事の意味は多岐にわたり
様々な角度から切る事が出来ます。

もちろん接客の中で、「いらっしゃいませ」そしてカウセリングから始まり
スタイリングをして会計「ありがとうございました」まで
当然のことながらお客様目線に立って、やらなければいけない事は山ほどあります。
 
これら全てこの先書いていきたいテーマでもありますが
今日はまず、冒頭の会話にもあった、フロアのお話をしようかと思います。
 
 
 
待合ブースの汚れもサロン側の気がつかない事の一つだが
他にもサロン側が見落としがちなモノってのは案外沢山ある。
 

汚れ関係で言えば、セット面の鏡の汚れってのは割と気がつきやすいのだが、手鏡の掃除は案外見落としやすい。
 
小さなお客様(お子様)が帰った後、
低い部分に小さな手形が沢山付いているのだが、大人目線では見落としやすい。
 
 
シャンプー台も普段から見なれているせいか、
ひざかけがクシャクシャになっていてもほっときがちだし
多少水滴が散らばってても気にしてないケースが多い。
 
毎日の業務に慣れてしまうと、これも景色になってしまいがちだ!
 
 
お客様の上に並んでいる業務用シャンプーリンス達は、きちんと整列しているか?
 
その場所に丸められたカットクロスやパーマクロスは乗っかってないか?
 
使いかけのタオルがぽーんと放られてないか?
 
 
美容師からしてみると毎日沢山見る光景かもだけど
お客様目線で見たらだらしないだけなんだぜ。
 
 
 
そんな中、シャンプー台でもっともやってはいけないウッカリは
濡れてるシャンプークロスとその臭いだ!!
 
中にはお客様に指摘された事のある美容師もいるかと思うが
シャンプーというのは、ほとんどのお客様に行う行為で
私達からしてみるとあまりそこの重きをおいてない。
 
なのでぜーんぜん何も意識せずに、そこにあるシャンプークロスを使ってるが
特に臭いは失客の繋がりかねない大問題!!
 

注意するんだ!その臭いはかなり強烈だぞ!
もしお客様が気になっちゃったら最悪だぞ!!
 
 
一客ごとに消毒しろ!とは言わないが(本当は美容師法的にはしなきゃダメなんだぜ)
一回のシャンプーごとに、濡れているかいないかのチェックと、その臭いは絶対に注意しなきゃならない。
 

【臭いは目に見えない汚れだ】と認識すべきだ!
 
これは声を大にして言っておきたい。
 
 
 
そして美容師目線において最も景色になりがちなのは
 
そう【髪の毛】だ!!
 

当たり前のことだが、私達美容師は髪の毛を見なれている。
つかそれが商売だ。
 
 
でも忘れちゃいけない
 
今までお客様の頭に生えていたその髪の毛ってやつは切って床に落ちると、それはゴミとなるんだ。
 
 
 
サロンの毎日を景色にしない事
 
 
例えば掃除
 
お店が汚れてくる。
 
これは一日でドカって汚れるわけじゃないから気がつきにくい。
でもちょっとずつお店ってのは汚れてくる。
 
 
お客様は基本的に久々にやってくる人達。(毎日来ないって意味)
 
久々にやってくる人はその汚れに気がつく。
すると、なんだか店がキタネーなって思われちゃう。
 
きっとこれはどこの店舗どんな業種でもそうなんだと思う。
もちろん一般の家庭や自宅にも当て嵌まるね。きっと
 
 
 
例えば納品された商品の入った段ボール。
 
すぐ商品棚にしまおうと思ってたけど、ちょっと忙しくなってしまったので後回しに。
その出っぱなしになっている段ボールを見て人はどう思うか?
 
 
毎週やってくるその商品の段ボールは私達にとっては見なれた景色だ。
だけど、久々にやってくるその人はそう思わない。
 
他所の家に行って段ボールがそのまま置いてあるのって
片付けられない人に思っちゃうよね。
 
 
 
さらに、上にも書いたけど
一番私達の業種で気をつけなければいけない事は、
切った髪の毛をそのままにしないと言う事。
 
 
特にカット後のシャンプーが終わってセット面へ戻る時に
切った毛くずがそのままになっていると、
お客様はほぼ100%の確率でキタナイって思う。
 
 
 
さっきまでは自分の頭に生えていたはずの髪の毛が
切り落とされて床に落ちると、それはとても不快なモノのと変わる。
 
たとえそれが椅子の上に乗っかっている訳ではなく
直接触れない床にあるとしても、毛が散らばっている席に戻るのは
口に出さなくってもイヤなものだ。
 
 
もしかしたら言われた事があるかもしれない
その日沢山の髪の毛を切ったお客様が、床に落ちた自分の髪をみて
 
「わぁ、貞子みたい!キモチワルイ!」
 って
 
その感覚は分からなくもない。 
 
 
まぁでも、もしこれからそういう場面に出くわした時は
まずは笑ってかわしつつ
 
『貞子は髪じゃねぇ』と切り返してなんとかその場を凌ぎ笑いにしとこう。
 
 
でもそう思っちゃうお客様は少数じゃない。
 
 
 
 
私達にしてみれば床に毛が散らばっているなんていつもの事。
 
 
その日はウッカリ掃き忘れてしまっただけの事で
その後【チェックカットもする事だし、纏めて掃けばいい】かな。
 
そう思っちゃいがちだけど、それはイカン!!
 
 
雑誌の間に挟まった毛もそう。
 
自分達はもう当たり前に見てるモノでも
お客様目線ではそうではないってこと。
 
 
例えば飲食店の調理場なんかだと、ゴキブリは普通にいるらしいけど
食べているフロアにワサワサ出てこられたら、二度と行かないでしょ?
 
 
 
【景色にしない事。】

これが商売において凄く重要。
 

 
お客様目線になって考えるって事は
 
自分達目線を景色にしない事。
考えている事も景色にしない事。
使う側になって考えるって事。
 
 

絶対に徹底させましょう!
 
 
今日はこんなお話でした。
 
 

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プロフィール
HN:
仲野 蓮
性別:
非公開
職業:
美容室経営
自己紹介:
千代田線赤坂駅徒歩0分の
美容室ティアマットの社長であり、
髪職人でもある仲野蓮が
美容業界の事を掘り下げて語ります。

どの商売でも起こりうる問題点に、
真正面から取り組みます。

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